ロバート・ビロット著

旦 祐介訳

「毒の水」」PFAS汚染に立ち向かった

ある弁護士の20年

猛烈に頭にきて

血が沸騰するのを感じた経験はある

でも 読書でそうなったのは初めてだった

238ページ目

心を落ち着けるCDでも流しておかないと

この先を読み続けられない!と そうした

 

そして それからは一気に読んだ

何度か鼻の奥がツンとした

大変な闘いだった

そして

残念ながらこれは他人事ではない汚染なのだ

夜中に目が覚めて

身の回りの病変のあれこれを

汚染と関連付けないわけにはいかなくなった

誰が悪いの? 無知に生活している私?

私の両親? そのまた両親? 誰なの?

どこまで遡ればいいのだろう

そして このあとどうしていけばよいのだろう

 

さらに 行政や企業の責任といえば

昨今のあれこれが思い浮かんでとまらない

知床遊覧船の会社はもちろん 国のずさんな検査

掘削していたらヒ素の蒸気出た地区のことも

急転直下の企業誘致で

お祭り騒ぎに見える地区だとか

およそ私では到底手に負えないどころか

入口にさえたどり着けそうにない諸々

朝刊が届く頃まで寝付けなかった

 

小さな疑問だけを頼りに

それを投げかけるわけにはいかないので

わからないなりに 頭の隅に置いておきつつ

未来に繋げて考える冷静な人の登場を期待しよう

 

怒りの再燃は避けられまいが

今日にも

映画「ダーク・ウォーターズ」も見てみよう

 

 

発行 花伝社 発売 共栄書房

2500円+税