滅多に行かない本屋で出会った一冊
表紙の装丁に惹かれて手に取った
加賀美幸子さんか井上二郎さんの
朗読で聞いているような
落ち着いて品のある
田内志文さん訳文のおかげで
最後まで飽きることなく読み終えた
凄惨なシーンの描写は
ジブリの作品みたいだった
「嘘の木」や「ナルニア国物語」の香りもした
美しい言い回しにも たくさん出会えた
絵本や児童文学好きはきっと好きになる一冊だろう
そのうえ登場する大人が
現代にも共通する問題について
いろんな皮肉や 正直な見解を繊細に語るので
決して子供向けの冒険小説ではない
創元推理文庫 1320円
子供には単行本でプレゼントしたい✩