では、『生島ヒストリー72』です。



…そのころのボクの英語力といえば、日常会話はとくに難しい話でないかぎりわかるようになっていた。


一番顕著な伸びをしめしたのがヒアリング力だった気がする。


といっても、テレビやラジオのニュースなどは聞き取ることなど及びもつかないし、
新聞の記事なども、ひんぱんに辞書を引かないと読めないレベルだった。



ただ、日常レベルではドギマギしないで済むようになってきていたことは確かだ。



しかし、なにはともあれハンティントンビーチでのハウスキーパー生活は、アメリカン・エクスプレッションを学ぶのには非常に役立ったことだけは間違いなくいえる。



この時の生活スケジュールは、朝6時起床で食事の仕度をする。


食事といえばアンダーソン家では、一週間分のメニューを日曜日の夕方までに決めてしまうのだ。


例えば、朝食については、月曜にソーセージ&スクランブルエッグを食べると、火曜にはベーコン&目玉焼き。
水曜日にはハム。

日曜日にはかならずドーナツ屋へ行って好みのドーナツを食べる、という具合に一週間のメニューがキチッと決まっている。



朝食が済んで、みんなを送り出すと、やっと自分だけの食事。



ほっと安らぎを覚えつつ、ひとりラジオのボリュームを上げて食べる。


気に入ったのはパンケーキとブルーベリーマフィン。

我ながらウマイと自慢できますよ。



朝食が終わると、部屋を掃除機で掃除したり、窓ガラスを磨く。


昼食はひとりで済ませ、マイケルとジョンの帰りを待つ。


マイケルは幼稚園児だったが、この坊主にはてこずった…


生意気な子でしてね。
しかも短気。

これは父親譲りね、間違いなく。



でも、この生活のおかげで少しずつ英語をブラッシュアップしていくことができた。



時折、奥様の下着を洗わされている時は、情けないな~…と思ったりもしましたが☆