では、『生島ヒストリー22』です。



とにかく、情報集めにロビーに降りていった。

まずはビザの延長のためにもということで、語学学校を探してみることにした。

ところが、ホテルで紹介を受けて歩いて行ってみた学校は、学生ビザは発行してくれるものの、
授業料は年間千ドル。

手持ちの金を払い込めば、すべてはパー。

身動きがとれなくなってしまう。

ちなみに、レセプショニストが話した英語でわかったのは、
「ワンサウザンドダラーズ・ア・イヤー」だけだった。



仕方なくこの学校をあきらめて、やけくそ気分で、帰りにワイキキビーチに寄ってみた。

海が青かった。
やたらに青かった。
砂の色が日本にくらべると白くてサラサラしている。
ボインの金髪美女がひしめいている。
ダイヤモンドヘッドも見れたけれど、ボクの気分は北の蛍で、せっかくの名勝も印象が薄かった。


ビーチはボクの心境などとは無関係に、七一年夏真っ盛りを謳歌していた。