川崎病 | 医療法人社団 晴晃会 育良クリニック

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中目黒アトラスタワーにある産科・婦人科・生殖医療科の病院です。
病院のお知らせなどを載せていきます。

昨日の続きで、三男が川崎病になった時のことを書きますね。

三男のうまが、生後4ヶ月のときでした。
引っ越ししたばかりで慌ただしい時だったのですが、
急に目やにが出て、目が真っ赤に充血していました。
流行目とかかと思い慌てて眼科へ。
診断は結膜炎で、点眼薬を処方されました。
少し微熱があるのが気になり、
点眼をしても治る様子がないので、翌日小児科を受診。
「お腹の風邪だと思います。目の充血は、結膜炎ではなくて
熱からくるものでしょう。点眼薬は効きません。」
との診断。

一旦納得したものの、
翌日も様子は変わらず、何か風邪ではない気がしたのです。
また同じ小児科へ受診し、その時は先生が違ったので診て貰いましたが
同じように風邪で様子見て下さい、との診断。
「ご心配なら、大きい病院に紹介状を書くのでまた来て下さい。」

翌日、変わらず、微熱、目の充血
何かおかしいという母親の勘・・・
で同じ小児科へ行き紹介状を書いて貰いました。

総合病院へ行き、下された診断は同じく風邪のようなもの。
そう言われたら、おかしいと思うのは私の勘違いだったかと
帰宅しました。
それでも、変だなぁ~
何か顔つきが、風邪とは違って苦しそうに見えるなぁ・・・
と思い、裸にさせて全身チェック。

すると、首の下が片方だけぽてっと腫れていることに気がつきました。
頭にたまたまふと川崎病がよぎり、ネットで検索したら
赤目も首の腫れも症状にヒットし、パニック。
しかし、川崎病って症状がもっと揃わないと診断されないようで、
「やはり風邪なのか・・・。数日様子見ようか?」
と悩みました。
悩んでいるうちに、その日は育良で予防接種を予約しているのを
思い出しまして
(あれ?そういえば、予防接種の薗部先生って川崎病発見した川崎先生の
元で研究をしていた、川崎病の第一人者じゃなかったっけ?)
と偶然にも気づいたのです。

薗部先生に診察して貰うと、
「不全型の川崎病で間違いないでしょうと、薗部が言ったと、今すぐ日赤に行きなさい。」
とのこと。
日赤の小児科の先生にそう伝えると、「薗部先生がそうおっしゃるなら、間違いなさそうだ。」
と、急遽入院。
あまりの急展開に、あたふた。
川崎病というよく分からない病名にドキドキしつつも
はっきりとした病名がついたことに少し安堵しました。

しかし、日赤のベッドが一杯のために
東京医療センターへ入院となり、
東京医療センターで超音波検査をすると心臓の血管の一部に拡大が見られるとのことで
そこから血液製剤を24時間投与したのでした。
その後熱は治まり、それ以上の血管の拡張は見られず
2週間ほどで無事退院となりました。
1年間、毎日薬を飲み、毎月心臓の超音波検査でフォローして行きました。

現在2歳になりますが、定期検診で通院は必要なものの
ほぼ完治で元気いっぱいです。

今回、川崎病と分かるまで時間がかかり、心臓の血管へ影響が出てしまいましたが、
それでも、治療が間に合って元気になり本当に良かったです。
不全型の診断は、ベテランの先生でも本当に難しいそうです。
先生には、発見できた一番のきっかけは、母親の勘だと言っていただきました。
とはいえ、イヤイヤ期の2歳の三男、魔の三歳児の次男、急に母離れし始めた5歳の長男の気持ち
ほぼ分からず振り回されている毎日です。