『僕の部屋。』

　---僕の部屋はあまり綺麗ではない。

　　　　僕の心の中と一緒。

　----ぐちゃぐちゃだ。

　君と一緒にいたときはきちんと綺麗にできていたのに。

　僕はまだ君と別れてから　

　　　　　気持ちの整理がついていないのか

　　　　　　　　　　　心の中がぐちゃぐちゃだ。

　君はもともと綺麗好きだったから

　　　関係ないのかもしれないけれど

　ブロックできなかったTwitterに流れてきた

　　　　　　　部屋の画像が載ってた君の部屋は

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とても綺麗だった。

…僕と別れてすぐに好きな子を見つけて

　　　うまくいった君には僕のことなんてもう

　　　　　　　　どうでもいいのかもしれないけれど

　僕はまだまだ置いてけぼりだ。

　あの日からどれくらいたっても

　　君のことを忘れられやしなくて。

　君も前に進んでいるのだから

　　　僕も前を見て進もうと思うのに

　上手く進めなくて

　　　気持ちがぐちゃぐちゃしてしまって

　　　　気が付いたら僕の部屋もぐちゃぐちゃになってた。

　片づける余裕すらなくて。

　　片づけても片づけても気が付いたらぐちゃぐちゃに。

　…自分でも情けないとは思っているんだよ。

　　　　でも　気持ちがすっきりしないと余裕が出なくてさ。　

　無理やり君のことを忘れようとしたり

　　　もう気にしていないふりをしてごまかそうともしたんだけど

　…駄目だったんだよねぇ。

　---そんな僕だったんだけど

　最近さ。

　　だんだんやっと部屋をきちんと片づけられるようになってきて

　ぐちゃぐちゃになりかけても

　　　ゆっくりゆっくり少しずつ片づけるようになったんだ。

　まだまだお世辞にもきれいな部屋とは言えないんだけど。

　そしたらさ。

　　気が付いたら君のことも

　　　　少しだけだけどそこまで考えることもなくなってきた。

　もちろん、まだ忘れられるわけないんだけどさ。

　…あぁ。

　　　こうやって、少しずつ、少しずつゆっくりだけど

　綺麗にしていけるのかな。

　…なんだかそれは嬉しいような、寂しいような

　部屋がきれいになることは喜ばしいはずなんだけど

　　…ぐちゃってなってる部屋も僕らしい部屋でもあると思ってて。

　部屋がいつまでもきれいに保ててる僕は

　　　今の面倒くさがりな僕とは違う僕になっているから。

　変わるって

　　　嬉しいことだけど

　　　　　その前の僕を置いていくから　

　　　　　　　ほんの少し寂しい気もしてて。

　いつか

　　長い時間を過ごした僕は

　　　　もしかしたら今の僕のことを馬鹿にしているかもしれない。

　今の僕を未来の僕は見下しているかもしれない。

　　　でも。

　今の僕だけは

　　　今の僕を認めて好きでいよう。

　今の時間がどれだけ無駄だったとしても

　　　ぐちゃぐちゃな部屋を誰かが見て馬鹿にしたとしても

　　これが今の僕なんだって胸を張っていよう。

　…ぐちゃぐちゃな部屋って

　　　　整理した際に忘れていた何か大事なものを

　　　　　　　見つけられるチャンスも隠れていると思うからね。

　…いつかちゃんとすべて整理が出来て

　　　　違う僕になっている日まで。

　少しづつ、少しずつ。

　僕なりに綺麗にしていけるように頑張ろうと思う。

　…もし

　　あなたにも当てはまるのであれば。

　片づけることに焦る必要なんてないと思うんだ。

　少しずつ。

　辛かったら、整理の仕方を誰かに聞いてもいいんだし。

　部屋の収納の仕方とか片づけ方とか十人十色だからね。

　　　あなたなりの得意な片づけ方を見つければいいよ。

　僕もまだ見つけられてないんだけどね。

　もし、見つけられたら。

　　　あなたもきっと、今ぐちゃぐちゃしていたって

　　　　　前に進んでいけるはず。

『”やりたいこと” と ”やらなくてはいけないこと”。』

‐‐‐子供の頃の様に。

　　　　『やりたい』と思ったことをすぐに行動できていますか？

　いつの間にか

　　　自分の『やりたい』という気持ちから目をそらし

　　　　　周りから求められる

　　　　　　　　『やらないといけないこと』　に

　　　　　　　　　　　　ばかり時間をかけていませんか？

　まぁそれが

　　　　”大人”という存在なのかもしれないけれど…

　‐‐‐時が経ち、僕は気が付けば”大人”という存在になっていた。

　大人になってしまった僕は

　　　僕がずっと思い描いていたものとは別物で。

　…誰もが言う言葉だから

　　　　よく知っていたはずなんだけどね。

　でも

　　　心のどこかでそれを否定したくて

　　　　　　ずっとあがきながら生きていた。

　…自分は夢のない人間になんかならないぞってね。

　だけど

　　　現実は甘くないもので。

　僕の気持ちとは裏腹に

　　　時間は決して待ってはくれなかった。

　『あんな大人になりたい』

　　　『○○になりたい』　

　　　　　『まだ時間はあるのだからなんにでもなれる』

　…理想論を並べて考えることを放置していた僕は

　　　　　気が付いたら

　　　　　　　何の変哲もない普通の人生を歩んでいた。

　自分には希望があるのだと。

　　　そうどこかで信じていた分

　　　　　　気が付いてしまったときの絶望は

　　　　　　　　　何とも言えない気持ちだったよ。

　目の前のことに追われて　　

　　　気が付いたら自分の本当にやりたいと思った事でさえ

　　　　　後回しにしてしまった。

　…その結果がこれだ。

　『いつでもできる』

　　　　『仕事にするには不安定すぎる』

　　　　　　　『安定した職に就かないと…』

　そんな思考に陥ってしまっていた僕は

　　　自分が『やりたい』という子供の純粋な思いを見失い

　周りから認められたり望まれる

　　　　　『やらなければならないこと』

　　　　　　　　を必死にこなしていた。

　…やりたいことがあっても時間がないから後回し。

　自分の気持ちを押し殺して過ごす毎日。

　それが当たり前になってしまって

　　　いつの間にか自然に考えるのさえ諦めてしまった。

　『”仕事”とは、”大人”とはそういうものだ』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とね。

　それは確かにそうなのだと思うし

　　　どうしようもできない事実なのだと思う。

　…もう自分の好きなように何かできるような歳ではないのだから。

　だけど

　　僕は思うんだ。

　そうやって自分自身の本当の想いから

　　　　目をそらしてるだけなんじゃないかって。

　見てしまったら

　　　自分が今まで過ごしてきた日々が

　　　　　とても意味のないものに感じてしまいそうになるから。

　それを感じてしまうのが怖いから。

　だけど

　　　そこからいつまでも目を背け続けていたら

　　　　　もちろんあなたは幸せではないし

　『あなたらしさ』は薄れてしまうよ。

　せっかくの人生だ。

　ありきたりな言葉だけど

　『世界中であなたは一人しかいない』のだから。

　世界中のだれが何を言おうと

　　　あなたの人生はあなただけが主人公で

　　　　　その他の人はただの村人Aだ。

　テレビに映っているあの綺麗な人も　　

　　　会社にいる立派な上司も　　

　　　　　仕事ができるあの同期でさえ

　あなたの物語の中では

　　ただの顔も描かれない村人A。

　だから

　　難しいこともたくさんあるかもしれないけれど

　『やらなくちゃいけないこと』　

　　　ばかりに目を向けるのではなくて

　少しずつでもいいから

　　　『やりたいこと』に目を向けていこう。

　僕も

　　少しずつ目を向けてみている。

　今この瞬間もそう。

　『自分がこの瞬間感じた思いを残したい』

　　　『自分の中に溜まっていたこの想いを吐き出したい』

　…このことは前までは当たり前の行動だったのに

　いつの間にか時間に追われ　　

　　　その気持ちさえ忘れていた。

　でも、

　　改めて自分に向き合ってみたら見つけたんだ。

　　　思い出したんだ。

　…今このやりたいことをやっている自分が

　　　　本当の自分なんだって。

　…会社や学校の僕しか見ていない人達が知らない

　　　　僕の一面。

　あなたにもきっとあるでしょう？

　…それから目を逸らさないで。

　やりたいことをやっているあなたが何よりも輝いていて

　　　”あなたらしい”瞬間なのだから。

『別れ。』

ーーー人の人生には別れがつきものである。

君も何度か聞いたことがあるのではないだろうか。

　　　あと　別れには出会いがつきものだってこともね。

でも　そんなこと言ったって

　別れに慣れることなんて一生ないだろうし

　　別れの後にある出会いに対してそんなに期待なんてしたことがない

ーーーだって　

　別れたその人の代わりなんて世界中どこ探してもいないんだもの。

もちろん

　君の代わりだってこの世界中探したってどこにもいない。

人との別れは自分の人生を前向きに進めてくれるものでもあるし

　　　　　　逆に過去に縛り付けてしまうものでもある。

それほど　人との出会いって人の人生を左右してしまうものなんだ。

その人が自分の中で大事な存在程。

　　失ってから初めて気づくなんていうけどさ

　　本当はどこかで分かってるのに

　　　　　　見て見ぬふりしているだけなんだよね。　

　その人と過ごした中の

　　楽しくて忘れたくない思い出も

　　　苦しくて忘れてしまいたい思い出も

　　　　　本当は気づいてほしかった想いも

　　　　　　　本当は気づいてほしくなかった想いも

　全部全部

　　‟あなた”という存在がいたから。

　だから　

　　僕は

　　　誰が別れは出会いのためだって言って

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前に進ませようとしても

　　　誰が別れる選択を考え直せって言って

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後ろに引き戻そうとしても

　僕は今まで出会って　

　　　別れを選択せざるを得なかった人との

　　　　　嫌な思い出もいい思い出も

　　　　　　　言えなかった想いも言えた想いも

　全部全部背負って生きていくって決めたんだ。

　最初に言った通り　

　　　別れに慣れることなんて一生ないし

　　　　　その後に待ち構えている出会いに期待なんかしていない。

　ただ

　　出会った人たちといつか来る別れの前に

　　　　その時にしか過ごすことのできない

　　　　　　　思い出と気持ちを大切にするだけ。

　そうして積みあがっていったものが

　　　これからの僕を作り上げて支えてくれるって信じているから。

　誰かの代わりなんていないんだから

　　　ほんの少ししかないその人と過ごす時間を大切に。

　別れがあったら

　　　別に無理に前に進まなくてもいい。

　　　　　　もちろん無理に後ろを振り返らなくてもいい。

　その人と出会えた事、そして過ごした日々は

　　　　　　　一生僕達の中で変わらない事実だから。

　別れが過ぎて新しい出会いがあるけれど

　　　　　気を張り過ぎず　君なりに一生懸命に

　　　　　　　　　　その人に少しでも向き合おうとする

　　　　　　　　　　　　　　　　　　その気持ちが大事だと思うよ。

　　人生の中で

　　　　その人と関われるのは経った一瞬だから。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　後悔しないようにね。