令和8年8月8日(土)


肺がん患者会ワンステップしゃちほこのサロンコンサートで演奏会をさせていただきました。




がん哲学外来金城カフェでお会いしたしゃちほこの代表野村さんが、私に演奏の機会を与えてくれたのは2回目です。


1回目は、暖炉のある素敵なお宅のリビングでコンサートをしました。その時、


「今度は息子さんのバイオリンも聴きたいな」と、今度はサロンコンサートの場を作ってくださいました。




企画が始まったのが、5月のゴールデンウィークくらいです。


岐阜に住んでいる息子も大学生活最後の夏休みで、時間を作ってくれることになり、友人へのピアノ伴奏のお願い、プログラム構成を考え、練習を始めました。


プログラム前半は、クラシックの名曲をクラリネットソロとバイオリンソロで、後半は、映画音楽を3人のアンサンブルで。と、決めました。




ピアノの佐藤さんは、演奏会の経験が豊富で、楽譜もアイデアもたくさんお持ちなので、とても今回助けられました。




クラリネットソロや、バイオリンソロの楽譜は容易に手に入るのですが、クラリネット、バイオリン、ピアノで演奏するための楽譜は売っていないです。


そこで活用したのが、ピアノの連弾譜です。


連弾譜は4段の楽譜なのですが、上2段をバイオリンとクラリネットで演奏することで、うまくいきました。物足りない部分を加えて、楽譜を作りました。


練習をしながら、トーンチャイムなどで効果音を入れてはどうですか。と夫の出番のアイデアを出してくれたのもピアノの佐藤さんです。


脳に障害のある夫なので心配もありましたが、楽譜に、シールで印をつけ、トーンチャイムを鳴らすところを分かりやすくしました。




プログラムが決まれば、あとは練習のみ。




この頃、私は3つの演奏会の選曲の中心的役割を担っており、なかなか個人練習が進みませんでした。クラリネットは移調楽器のため、読みやすくするために楽譜を作ったり、大忙しでした。


夫のリハビリや通院付き添いなども多忙を極め、


状況がやっと落ちついたのが演奏会2週間前でした。




個人練習のラストスパートです。自分の演奏を録音して、振り返ります。音の立ち上がりや、表現、なかなかうまくいかず、レッスンで先生に、「私ならこの選曲はリスクがあるのでしないなぁ~」と言われながらも、コツを伝授してもらい、美しくお手本を吹いていただきました。大好きな曲なのでどうしても演奏したい気持ちがあり、練習を頑張りました。




ところが、演奏会4日前、夫が横断歩道歩行中、左折車に巻き込まれるという事故に逢いました。


1年4ヶ月前、バイクに跳ねられて頭を強く打ち、7ヶ月の入院、リハビリ施設への入所の末、やっと復職に向けてリハビリをしているところの事故でした。


軽症だったので安心はしたものの、病院付き添い、警察や保険会社対応は全て私がせねばなりません。練習時間が思うように取れないまま、本番を迎えてしまいました。




本番当日の朝のこと。




セキセイインコのしずくちゃんは、いつも通り元気にケージを飛び出し、私の頭の上にポトッと落とし物を・・・




今日はもしかしたら、「ウン」がついているかも!とプラスに考えました。




本番と呼ばれる舞台は数えきれないほど経験しましたが、ソロや司会もしてのコンサートはあまりなく、家族でのコンサートは初めてです。楽しもうという気持ちと、よい演奏を届けなければというプレッシャーが大きかったです。




私と野村さんは、お客さんは50名くらいだろうと予想していました。


ところが、結果90名のお客様がみえ大盛況となりました。


中日新聞の取材を受け、掲載していただいたのもあり、お世話になった高校時代の部活の顧問の先生、子供の塾の先生など、予想していなかった方にもこのコンサートが伝わっていました。




ワンステップしゃちほこ代表の野村さん、お手伝い頂いたスタッフの方、樋田先生、金城カフェの皆さん、友人、恩師、そして一緒に演奏してくれた家族や佐藤さんに、感謝感激の思いです。


息子のバイオリンの美しい音に聞き惚れました(親バカです)息子が手伝ってくれて本当に助かりました。


お忙しい中、体調も優れない方も、お集まりいただいた方々、私のいつまでも未熟な演奏にたくさんの拍手をありがとうございました。


演奏会後には野村さんを通じて、嬉しい感想を数々いただきました。




今まで生きてきた一生分の大きなプレゼントをもらえたような、夢のような1日でした。


こんな私でも、音楽でお役に立てることがあるのかも。これから先のことはわからないですが、とにかく今できることを精一杯、していきたいと思います。