- コーヒーとフェアトレード (筑波書房ブックレット―暮らしのなかの食と農)/筑波書房
- ¥788
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全60ページの薄い冊子本です。
以下メモ
○コーヒーは先物(さきもの)取引をされている
先物取引をされると・・・
途上国生産者の生産費が配慮されない。
先物取引とは
あらかじめ価格と量を決めておいて行う取引。(例)収穫前に「1万ポンド○○○円で買います」と約束をしたら収穫後コーヒーの価格が増減していても約束時の価格で取引をしなければならない
コーヒーはそのほとんどがコーヒーベルト内でしか栽培されないので天候不良などで不作に陥った時は価格に大幅な変動が起きる。生産地でのストライキで出荷に少し遅れが出ただけでも価格は劇的に変化をする。リスキーな商品。それ故フェアトレードが推奨されてきた。
○フェアトレード運動の基本
フェアトレードとは
先進国の消費者団体(生活協同組合やNPO法人)が途上国の住民の現金収入源となっている産物を生産者グループや組合などから直接輸入すること
フェアトレードのメリット
①生産コストを補填する価格でコーヒー販売が可能
②シェードツリーや有機栽培の推奨もしているので環境想い
③コーヒー大企業に対して「良いビジネス」の例として圧力をかけることができる
(ネスレ社は当初反対)
などなど
○フェアトレード運動を支える理念
フェアトレード運動を支える理念の根底には、国際連合「世界人権宣言」(1948年採択)を基礎にした
「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」がある。
第11条1項
「この規約の締約国は自己及びその家族のための相当な食糧、衣類及び住居を内容とする相当な生活水準についての、並びに生活条件の不断の改善についてのすべての者の権利を認める。締約国は、
この権利の実現を確保するために適当な措置をとり、このためには自由な合意に基づく国際協力がきわめて重要であることを認める。」
2項
「食糧の輸入国及び輸出国の双方の問題に考慮を払い、需要との関連において世界の食糧の供給の衡平な分配を確保すること。」
以上が該当箇所
○国際コーヒー協定
コーヒーは国際需給の変動に伴って価格が大きく変動する商品。
ブラジルを襲う周期的な霜害や干ばつによる供給減が国際価格を暴騰させ、収益のあがる
農作物を求めていた途上国に新興産地を出現させる(「ボナンザ」)
そうして過剰供給に陥ってしまう。
価格の暴落による産地の打撃は、生産者のコーヒー園管理の情熱を失わせ、結果としてコーヒーの品質低下にも繋がった。そこで1962年「国際コーヒー協定」(International Coffee Agreement)が結ばれる。
これは生産国と消費国とが協力し合って需給均衡・価格安定を目指すというもの。
輸出割当制度で安定価格帯をキープする作戦をとった。
しかし、コーヒー消費が拡大するとともに協定に参加していない生産国が自由に貿易を始め、
不満が広がり1989年には輸出割当制度を含む経済条項が廃止されたので、
協定は価格安定機能を失った。アメリカは1993年には協定そのものから脱退してしまい
協定を管理する国際コーヒー機構(ICO)の財政問題を深刻化させた。
