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この春で、なんと在韓歴が丸10年となりました。

 

10年て!!!




じゅうねん!!!(T▽T;)




赤ん坊だった子が、もうすぐ思春期に差し掛かりそうな年月ですよ!


こんなにも長く、日本の社会から離れているなんて・・・・

なんだかしんみりしちゃいます。



途中、母の看病なんかで長期帰国していましたが、

生活の基盤が韓国に移ってからはちょうど10年です。


韓国に渡って、2~3年目ぐらいだったでしょうか。

在韓10年って方にお会いしたことがあるんですよね。


今だから、言いますけど。




ちょっと引いた。




うわあ・・・・この人、10年も韓国にいるんだあ・・・って。


自分の近い将来とも知らずにね!


今思えば、その方はちょうどその時、今の私と同じぐらいの年でした。


10年も韓国にいるなんて、中身はもう韓国人なんだろうなー。

韓国語も全て分かってるんだろうなー。


と思っていましたけど。



全然よ?



10年いたって、韓国語なんていまだに分からないし。

自分の感覚は完全に日本人で、韓国には全然染まってませんもの!(`ε´)







・・・・・と、本人は思っていますけど。



日本に帰国すると、バスが止まる前に席を立って運転手さんに注意をされたり。


お座敷の席では、ついつい胡坐をかきたくなったり。


店員さんの異常に優しい笑顔に、「え・・・?私のこと好き・・・?」って勘違いしたり。


日本の店員さんって、お釣りを渡すとき、

お客さんが差し出した手を包み込むようにして渡してくれるんですよね。


ユニクロのイケメン店員にやられたときには、

手が触れて、ずっきゅん!となりました。(欲求不満のおばちゃん)


日本で微妙にカルチャーショックを受けていて、

知らず知らずのうちに、韓国生活に染まっていることを認めざるを得ません。

 

 

あと、つい最近、在韓歴の長さを実感したことが。

日本語を教えていたときのこと。

日韓の交通事情の話になったんです。


「韓国は便利ですよねー。

カード一枚でどのラインにも乗れるし、バスにも乗れますもんねー。

日本は地下鉄とかJRとか路線によってそれぞれ会社が違うし、

バスに乗るのも同じカードじゃ・・・・」


と言いかけて、ハッとしましたよ。

 


今は、1枚のカードで

何でも乗れるんじゃ・・・?




PASMOをバスで使っている人、見た気がする・・・・


しかも、PASMOって何だっけ?

日本でよく見るけど、いまいち分からない・・・・


その日、私はすぐさま検索しました。


PASMOとは、Suicaみたいなものなんですね。(関東周辺で利用)

導入されたのが、2007年の春。



私の渡韓と同時期。



そら、よく知らんわ。


私が日本にいた時は、ICカードはJRでしか利用できないSuicaのみ。

JRではSuicaを利用し、他の線に乗り換える際には切符を買い直すなど、

非常に面倒くさかったのです。


現在では、SuicaでもPASMOでも相互利用が可能なようですね。

 

関東在住の人は、これを読んでビックリしているかもしれません。

こんな常識的なことがよく分かっていないとは!


このとき、私は実感しました。

私が知っている日本事情って、



10年以上も前のものなんだ。



ぞっとしましたよ。


得意気に、


「日本ではね~」


なーんて、日本事情について教えてきましたけど。

社会事情を教えるような授業は、もうしてはいけない気がします。

 


言葉の方は、 昔、こんな記事を書いたことがあります。「私の近い将来」

韓国に来たばかりの時から、



生きた日本語をキープしなければ!ヽ(`Д´)ノ



と危機感を持ち、本を読んだり、ネットで日本の番組を見たり、

こうしてブログを書いたりして、意識的に忘れないよう努力をしているのです。


だから、私は大丈夫!

 



・・・っと思っているのですが。


たまに、


「おいしく食べてくださいね~」

※ 맛있게 드세요~


などと、韓国語的表現が口から出ちゃったり。

在韓の友人に、


「メール住所教えて」

※ 메일 주소 알려줘


などと、変なことを聞かれても、違和感を感じず突っ込まなかったり。


韓国に来て、一番最初に働いた日本語学院の上司が言ってました。


「長年韓国にいるおばちゃん先生は雇いたくないんだよ」って。


韓国に染まっていない、若くて最新の日本事情を知っている先生がいいんですってー。


今なら、その理由がわかる気がします・・・・


どんなにあがいても、10年という歳月の長さが、

私の思考や感覚をじわじわと変えていっているようです。



在韓歴丸10年の節目に、韓国生活を振り返ってみたんですけど。


この10年で、韓国は大きく変化!


2007~2010年の私の暗黒期は、パンが完食できないほどまずく、

家具、家電、雑貨は必要で買わなきゃいけないのに、買いたいものが一つもない。


おっさんたちは、なぜかみんな道端に淡を吐き、

「サバですか?」って言いたくなるような、テカテカ光るスーツを着ていました。


もうすべてが、


ストレスだらけー!!!(。>0<。)


しかしながら、日本のユニクロ、無印、有名飲食店や、

IKEAなどの海外メーカーが次から次へとやってきて、今では日本とあまり変わりません。


買い物も楽しくなりましたし、ものすごく住みやすくなりました!


10年でここまで変わる韓国社会のスピードにもびっくりです。


あと私が望むのは、日本のドラッグストアが、

中身も価格もそのまんまで韓国にできたら言うことなし!!(`∀´)


そして、10年も韓国にいますけど。

不思議と「日本人」ということで、ひどい目にあったことはありません。


よく心配されるんですよね。

「日本人」ってことで、嫌な目にあってるんじゃ?って。


実際、韓国に旅行で来た知り合いは、

タクシーで反日のドライバーに当たり、何やら言われたそうですし。


院生時代には、韓国人の先輩が地下鉄で日本の小説を読んでいたら、

日本人と間違われて、見知らぬおじいさんに怒鳴られたそう。

 

私はラッキーなのか、この10年間、

「日本人」ってことでは、恩恵しか受けてきませんでした。

(ただ、忘れてるだけかも・・・・)


近所のクリーニング屋のおじさんは、親の仕事の都合で神戸で生まれたらしく、

私に親しみを感じるといって割引してくれます。


これまた近所の内科の先生は、昔日本人の彼女がいたとかで、

腹部の超音波だけお願いしたのに、サービスで甲状腺までみてくれました。


そのほか、「日本人」だからということでサービスを受ける機会も多く、

非常に親切にしてもらってます。


ま、



「日本人」関係なく、

嫌な目にあったことは

数知れませんけど。(TωT)



試着して買わなかったら、怒鳴られて店から追い出されたり、

乗り降りがモタモタしていると、バスの運転手にマイクで怒鳴られたり。


日本だったらありえないことに遭遇し、何度涙を流したことか!!!

 

ああ、今思い出しても涙がでそう。



韓国人であるマグロさんと結婚をし、

韓国人でもある息子を産んだ私にとって、10年はまだまだ通過点。


これからも私の韓国生活は続いていきます。


いつの日か、在日歴より在韓歴が長くなる日が来るのでしょうか・・・・(TωT)


引き続き、愛する日本の精神&感覚を忘れまいともがきながら、

韓国ライフを楽しんで行こうと思います!!!









日本から離れて10年。

熊本から離れて19年。

あの日から1年。



I ♡ 熊本。