大学4年時の夢は海外で日本語を教えることでした。
しかしながら、卒業後すぐに海外に出る予定だった私に、教授が猛反対!
教授が言うには、海外の日本語学校では、ネイティヴである日本人は
上級クラスのフリートーキングしかさせてもらえないことが多いそう。
本気で日本語教育をしたいのなら、日本で最低2年の経験を積んでから行けと言うのです。
泣く泣く、日本の日本語学校に就職。
そして大学でティーチングアシスタントをしながら、海外行きのチャンスを狙っていました。
日本での日本語教育も2年目の半分過ぎた頃、今度こそは海外だ!と海外の日本語学校探しをスタート。
すると、今度は、日本語学校の上司から強い反対が。
ベテランの先生方から、次々に海外で教えることのデメリットを聞かされました。
その中で特に印象深かったのはこんな話。
「海外の日本語学校ではねえ、大体上司が現地人と結婚して、
現地に長く住んでるおばさんなのよ。
そういう人はいまだに10分を『じゅっぷん』じゃなくて、『じっぷん』
と発音しなさいって、一昔前の日本語を教えてる人が多いんだってよ。」
その後、私はマグロさんと本格的にお付き合いが始まり、カナダへ行ったりしたもんだから、
一旦、日本語教育から離れてしまいました。
そして、マグロさんとの結婚を機に、すっかり忘れてた夢、
「海外で日本語を教える」ことが叶ったのです。
日本で色々と聞かされていたデメリットのおかげで、韓国の学院で働くことに躊躇していましたが、
今の職場に限って言えば、一昔前の日本語を教えてるおばさんもいないし、
初級から日本人講師に任されるので、日本語教育的にも、日本と変わらず鍛えられます。
そして、すっかり秋めいてきたソウル。
半そでで仕事に行った私に職場の人が
「イクラ先生、寒くないんですか?」 と聞いてきました。
「大丈夫です。首巻持ってますから」 と私。
「え?首巻って・・・。そりゃ、ないんじゃないですか」 と苦笑い。
・・・・また、やってしまいました!( ̄Д ̄;;
どうも、私、語彙が古いんですよ。
「スカーフ」「ショール」という言葉は知ってるのに、口から出る言葉は「首巻」。
今まで何度突っ込まれたことでしょう。
そして、「首巻」は突っ込まれても仕方がないと自分でも思うんですが、
ちょっとビックリしたのは、
「ゲッ」 (嫌なメールを見たときに出た言葉)
「びびった」 (後ろから触られて、ビックリしたときに出た言葉)
これを突っ込まれたときです。
これって、死語だったんですかー???
そんな意識なかったから、ホントにビックリしました。
「びびった」が死語だったら、ビビる大木の存在って・・・・。
ギャグじゃなく、本気で死語を使ってる私・・・・。
「現地人と結婚して一昔前の日本語を教えてるおばさん」って、明らかに私の近い将来!!!
これはヤバイです・・・・(T_T)
これから、ナウなヤングはどんな言葉使いをしているのか、
ネットで日本のバラエティを見て、日々研究しようと思います。