素敵な町中を散歩するはずだった、イクラとお義母さん。
いつの間にか登山コースに迷い込んでしまい、過酷な登山をするハメに・・・・
イクラののどはすでにカラカラ。さあ、彼女の運命はいかに!?
前編 の続きです。
歩くこと数十分。
何やら、歴史的建造物みたいな門に到着しました。
この山には、歴史的な文化財がたくさん残されているようです。
そこに、ガイドさんの説明を受けている親子を発見。
50代ぐらいのキレイなお母さんと30前後の息子。
お義母さんも、そこに混ざって一緒に説明を聞きます。
説明が終わって、お義母さんがガイドさんに話しかけたら、
私たちが目指すところへ、この親子を連れて行くとのこと。
それなら、私たちも一緒に連れて行ってほしい、とお願いしました。
なぜなら、私たちは最初の1時間、めちゃくちゃに歩いて迷いまくったからです。
ガイドさんについて行ったら、迷うことありません!安心です!
そこで、ガイドさんにあとどのぐらいで着くか聞いてみました。
「2時間はみといたほうがいいですねー」
2、2時間!?
さっき、事務所で1時間半って!!!
ガイドの説明が長いのか?
もうのどカラカラだよー。ムリムリムリー。
ちらっとお義母さんを見たら、
お義母さんは、ガイド付きで行けることにテンションが上がり、ウキウキ。
「お義母さん、あと2時間本当に大丈夫ですか?」って聞いても、
「ぜーんぜん!」って・・・。
大丈夫じゃないのはのど渇いてるあたしだけ。
仕方がないので、ガイドさん、親子、私たちの5人で行動することに。
ガイドさんが手に持ってる、小さいかばんの中から、ペットボトルがのぞいています。
私の視線はペットボトルに釘付け。
「み、水をくだせえ・・・・・・」
と何度心の中でつぶやいたことでしょう(´д`lll)
さっさと山を降りたいのに、途中、立ち止まっては、ガイドさんの長い歴史的説明があります。
3人は「うんうん」とうなずき、途中で質問などしながら、真剣に聞いています。
私はそれどころじゃないし!歴史的説明難しいし!完全スルー。
時々、その歴史的説明が日本と関係があるようで・・・・。
「日本人がいる前で言いにくいんですが・・・・いいでしょうか?」とガイドさん。
「ええ、どうぞどうぞ。気になさらずに。 (水さえくれれば・・・)」と私。
そして途中、全く状況を知らない能天気なマグロさんから電話が。
「イクラ~!お母さんと楽しんでる?何か買い物した?」
「はあ?水すら買えてませんけど!!??」
状況を知ったマグロさん大爆笑!
家に帰ったら覚えてろ!!
限界に来た私が、ガイドさんにまたもや、あとどのぐらいか聞きました。
するとガイドさんが、遠くに見えるこれまた高い山を指差して、
「あそこまで登って、降りるだけですよ!」ですと。
はい????もう私の頭の中は、脱水症状で倒れる自分の姿しか見えません。
ショックを受け、一人テンションが低い私をガイドさんが時々気にかけてくれます。
「大丈夫ですか?」
「ええ。(その水さえくれれば!!!)」
ガイドさんのペットボトルから目が離せません。
初対面の人(しかも男)のペットボトルをこんなにも欲しがったことはありません。
ついにガイドさんに聞きました。
「飲み物買えるとこ、ないんですか?」
「あ~、山を降りなきゃないですねえ。もう少しだからがんばって!!」
・・・・・・・・・・・・(-""-;)
あんたはいいよね!そのちっこいカバンの中に水持ってるし!
もう少しったって、あの高い山登んなきゃいけないんでしょ!?
全然、「もう少し」じゃねーーーーっつーの!!
あたしゃねえ、もう2時間以上、水飲んでないんだよ。
がんばれ、がんばれって言われてもねえ!!
水持ってるあんたとあたしは違うの!
水だよ!水水水水水み・ず!!ヾ(。`Д´。)ノ
【イクラ心の叫び】
・・・・・人間、限界が近づくとこうなるようです。
しゃべりまくるお義母さんと反対に、段々と無口になる私。
だって、しゃべると更にのどが渇きそうなんですもの!
お義母さんが一度も「のど渇いた」と言わないのもスゴイ。
やっぱ、お義母さん、最強・・・。
途中、途中、立ち止まっては水を飲むガイドさんと親子を横目に
黙々と登山を続けました。
そして、登山を始めて、約3時間後・・・。
ついに、ゴールに到着しました!!!
そこには番号札を返すための小さな事務所が。
その事務所の中の浄水機に飛びつきました!!
(↑韓国の浄水機の横には小さい紙袋が備え付けられており、それを使って飲みます)
ぷはーーーっ!!
ここ数年で一番おいしい水でした・・・(*´Д`)=з
AM10:30に家を出て、PM6:30に家に到着するまで、一度もトイレに行かなかったと言えば、
どれだけ私の体が水分に飢えていたか、わかっていただけるでしょうか?
水が飲めるって、本当にありがたいことなんです!!
みなさん、水のありがたみを忘れずに!!(超切実)