イクラのブログ-090917-1


素敵な町中を散歩するはずだった、イクラとお義母さん。

いつの間にか登山コースに迷い込んでしまい、過酷な登山をするハメに・・・・

イクラののどはすでにカラカラ。さあ、彼女の運命はいかに!?


前編 の続きです。


歩くこと数十分。

何やら、歴史的建造物みたいな門に到着しました。

この山には、歴史的な文化財がたくさん残されているようです。


そこに、ガイドさんの説明を受けている親子を発見。

50代ぐらいのキレイなお母さんと30前後の息子。

お義母さんも、そこに混ざって一緒に説明を聞きます。


説明が終わって、お義母さんがガイドさんに話しかけたら、

私たちが目指すところへ、この親子を連れて行くとのこと。

それなら、私たちも一緒に連れて行ってほしい、とお願いしました。


なぜなら、私たちは最初の1時間、めちゃくちゃに歩いて迷いまくったからです。

ガイドさんについて行ったら、迷うことありません!安心です!


そこで、ガイドさんにあとどのぐらいで着くか聞いてみました。


2時間はみといたほうがいいですねー」


2、2時間!?


さっき、事務所で1時間半って!!!

ガイドの説明が長いのか?


もうのどカラカラだよー。ムリムリムリー。

ちらっとお義母さんを見たら、


お義母さんは、ガイド付きで行けることにテンションが上がり、ウキウキ。


「お義母さん、あと2時間本当に大丈夫ですか?」って聞いても、


「ぜーんぜん!」って・・・。


大丈夫じゃないのはのど渇いてるあたしだけ。


仕方がないので、ガイドさん、親子、私たちの5人で行動することに。

ガイドさんが手に持ってる、小さいかばんの中から、ペットボトルがのぞいています。

私の視線はペットボトルに釘付け。


「み、水をくだせえ・・・・・・」


と何度心の中でつぶやいたことでしょう(´д`lll)



イクラのブログ-090917-3


さっさと山を降りたいのに、途中、立ち止まっては、ガイドさんの長い歴史的説明があります。

3人は「うんうん」とうなずき、途中で質問などしながら、真剣に聞いています。


私はそれどころじゃないし!歴史的説明難しいし!完全スルー。


時々、その歴史的説明が日本と関係があるようで・・・・。


「日本人がいる前で言いにくいんですが・・・・いいでしょうか?」とガイドさん。


「ええ、どうぞどうぞ。気になさらずに。 (水さえくれれば・・・)」と私。




そして途中、全く状況を知らない能天気なマグロさんから電話が。


イクラ~!お母さんと楽しんでる?何か買い物した?」


「はあ?水すら買えてませんけど!!??」


状況を知ったマグロさん大爆笑!

家に帰ったら覚えてろ!!




限界に来た私が、ガイドさんにまたもや、あとどのぐらいか聞きました。

するとガイドさんが、遠くに見えるこれまた高い山を指差して、


「あそこまで登って、降りるだけですよ!」ですと。



はい????もう私の頭の中は、脱水症状で倒れる自分の姿しか見えません。


ショックを受け、一人テンションが低い私をガイドさんが時々気にかけてくれます。


「大丈夫ですか?」


「ええ。(その水さえくれれば!!!)」



ガイドさんのペットボトルから目が離せません。

初対面の人(しかも男)のペットボトルをこんなにも欲しがったことはありません。


ついにガイドさんに聞きました。


「飲み物買えるとこ、ないんですか?」


「あ~、山を降りなきゃないですねえ。もう少しだからがんばって!!」




・・・・・・・・・・・・(-""-;)




あんたはいいよね!そのちっこいカバンの中に水持ってるし!

もう少しったって、あの高い山登んなきゃいけないんでしょ!?

全然、「もう少し」じゃねーーーーっつーの!!

あたしゃねえ、もう2時間以上、水飲んでないんだよ。

がんばれ、がんばれって言われてもねえ!!

水持ってるあんたとあたしは違うの!

水だよ!水水水水水み・ず!!ヾ(。`Д´。)ノ 

                                           【イクラ心の叫び】

                     



・・・・・人間、限界が近づくとこうなるようです。




しゃべりまくるお義母さんと反対に、段々と無口になる私。

だって、しゃべると更にのどが渇きそうなんですもの!

お義母さんが一度も「のど渇いた」と言わないのもスゴイ。

やっぱ、お義母さん、最強・・・。


途中、途中、立ち止まっては水を飲むガイドさんと親子を横目に

黙々と登山を続けました。

そして、登山を始めて、約3時間後・・・。

ついに、ゴールに到着しました!!!


そこには番号札を返すための小さな事務所が。

その事務所の中の浄水機に飛びつきました!!






イクラのブログ-090917-5

(↑韓国の浄水機の横には小さい紙袋が備え付けられており、それを使って飲みます)




ぷはーーーっ!!


ここ数年で一番おいしい水でした・・・(*´Д`)=з




AM10:30に家を出て、PM6:30に家に到着するまで、一度もトイレに行かなかったと言えば、

どれだけ私の体が水分に飢えていたか、わかっていただけるでしょうか?




水が飲めるって、本当にありがたいことなんです!!

みなさん、水のありがたみを忘れずに!!(超切実)