イクラのブログ-090911


シオモニ(義母)の趣味は日本語の勉強です。


15年前に、日本語を習っていたとこがあり、上級クラスまでいきました。

特に理由もなく、ただ暇だったから習いに行ったそうです。


お義母さんはよく、


「なんで15年前に英語でもなく中国語でもなく日本語の勉強を始めたんだろう?

 やっぱりイクラが嫁にくることは運命だったんだよ!!」


とうれしいことを言ってくれます。


さて、お義母さんは10年以上のブランクで日本語をすっかり忘れてしまったそうです。

でも、読んだり、聞いたりするのは中・上級レベルぐらいあります。

私が日本へ帰るたびに、私の母から義両親宛に手紙をあずかってくるんです。

母が書く手紙は、季節の挨拶やら難しい表現が盛りだくさんですが、お義母さんは98%理解します。

毎回、母からの手紙を心待ちにしていて、時々日本語で返事を書いたりしています。


そんなレベルの高いお義母さんですが、会話だけはなぜかド初級。

1年前から週1で近所の日本語クラスに通っていますが、今のところ上達はみられません。


ジレンマにおちいったお義母さんから、「今度から電話は日本語にしよう」と提案がありました。

それでここ1ヶ月ほどの安否電話は日本語でスタートします。


義母  「もしもし~」


イクラ 「おかーさん、イクラですぅ~」


義母  「はい、イクラですね」


イクラ 「今、どこですか?」


義母  「私はいま、地下鉄の中はいますね~」


イクラ 「あ~地下鉄の中いますか」


義母  「デパートは買い物は行きますね~」


イクラ 「あ~デパート買い物行きますか。そうですか」



と、ここらへんからお互い疲れて、韓国語にチェンジ。

本当に話したいことを話します。


ほんと不思議なんですが、お義母さんの聞き取り&読解はかなりレベルが高いのに、

なぜ会話はこうも初級なのでしょう?


助詞がやたらと「は」になるんです。

日本語教育に通算5年ほど関わっていますが、韓国人でこういう癖がある人、滅多にいません。

そして、語尾が必ず「ね」。


いつもやんわりと訂正すると、「そうだそうだ」と頭ではわかっているようです。

お義母さんの会話練習はこれからまだまだ続きそうです。




ちなみにお義母さんは、日本語クラスで日本の文化も少し習っているそうで。


イクラ!韓国語能力試験の前日にトンカツ食べに行こう!!」


とさっき電話がありました。




・・・ありがたいことですm(_ _ )m