日曜日は祭祀(チェサ)とよばれる法事でした。
マグロさんのお祖母さんの命日です。
チェサは韓国の嫁が一番嫌がる行事です。
今回はたまたま日曜日でしたが、平日の場合は仕事を休んで朝から料理をしなければなりません。
先祖にお供えする料理は種類が多く、とっても大変です。
最初の1年間は、「世界ウルルン滞在期みたーい♪」と異文化体験を楽しんでいましたが、
4,5回目あたりから、「もういいや」って感じです。
お義父さんが一家の長男なので、このチェサのときは親戚一同が義両親の家に集合します。
だから、長男の嫁であるお義母さんの苦労は半端ありません。
チェサの次の日は、エネルギッシュなお義母さんでさえ毎回寝込むほど。
午前10時頃からお義母さんと料理開始!
前日にお義母さんがほとんど下ごしらえをしてくれていたので助かります。
でも料理の種類がかなり多いので、時間がかかります。
途中、義妹も加わり、一緒にひたすら色んな物を焼いていきます。
夕方5時ごろから親戚が続々と集まり始めました。
仕事があったマグロさんも到着。
女性陣はみんなエプロンをし、ひたすら台所で立ちっぱなしです。
と、そこへお義母さんに呼ばれました。
「イクラ、他にスカート持ってきてないの?」
「え?家事用のスカートはこれしかありませんが・・・」
人前で家事をするときはロングスカートで(←コレも“嫁の心得”)
と言われているので、今回もロングスカートに着替えて料理
をしていました。
なにか、このスカートに問題があるんだろうか?
でも、いっつもこのスカートなんだけど・・・・
と心配していたら、再びお義母さんが。
「イクラ、ちょっと来てー」
呼ばれてベッドルームへ行くと、そこには大叔母さんが。
「イクラ、そのスカートを脱いで、これに着替えなさい」と、お義母さんのワンピースを渡されました。
?????と思ってとりあえずスカートを脱いだら、大叔母さんが私のスカートを着始めました。
へっ??????( °д°)
わけがわからない顔をしていると、お義母さんが笑いをかみ殺しながら、話してくれました。
何でも、大叔母さんがズボンでいるのが辛く、着替えたいけど、
お義母さんの家事用スカートは全部ワンピースタイプ。
体が大きな大叔母さんにはすべて入らなかったそうです。
それで、上下別に着ていた私のスカートに目をつけ、借りたかったそう。
それならそうと、早く言ってくれればいいのに。
おかげで私はお義母さんのワンピースを着ることになりました。(TωT)
韓国のアジュンマ(おばさん)がよくきているド派手なワンピースです。
お義母さんも大叔母さんも、
「イクラ、似合うわー」
「やっぱ、イクラみたいに若い人が着ると、ワンピースも違ってみえるよ」
と大絶賛ですが、台所に戻ったら、義妹、大爆笑!
やっぱり変なんじゃん・・・・(T_T)
午後8時にチェサをし、その後は親戚みんなで晩御飯。
ここでは昔の男尊女卑がはっきりと見えます。
テーブルが三つあるんですが、一番奥にはお義父さんとか親戚の長老たちが座ります。
二番目にはマグロさんたち、若い男性陣。
そして台所に一番近い三番目のテーブルに嫁たち、女性陣が座ります。
そこでご飯を食べいたら、同じテーブルにいた遠縁のおばさんに言われました。
「ちょっと、あんた。よく聞きなさい!
あたしゃねえ、昔っから、マグロが一番かわいいんだよ。
あたしがどんだけマグロをかわいがったと思ってんの!
それが、今じゃあんなデブになってしまって・・・・。
嫁が旦那の管理しなきゃダメでしょうが!
あんたに宿題あげるよ。次回までにマグロの体重を落としなさい」
私が返事をする間もなく、マグロさんがすっ飛んで来ました!
「おばさん!僕が太っているのはイクラのせいじゃありませんよ!
イクラはよくやってくれています。そういうことはイクラに言わないで僕に言ってください!!」
私は微笑みながら、
「おばさん、申し訳ございません。これから頑張りますわ」
と言いつつ、マグロさんに目で「覚えてろよ!!(-_-メ」と訴えるのを忘れませんでした。
帰りの車の中で、マグロさんが散々責められたのは言うまでもありません。
そんなこんなで嫁の週末終了。
しばらく疲れがとれません。
それにしても、週末だけで50万ウォンの出費。(お義父さんのパーティー40万+チェサ費10万)
体の疲れより、そっちがしんどいわーーー(-_-;)