民主の経済無策、「もとの濁りの自民恋しき」???? | ピナクルCEO安田育生の「ホライゾンを広げよう」powered by アメブロ

民主の経済無策、「もとの濁りの自民恋しき」????

民主党の鳩山政権誕生以来、「事業仕分け」など画期的な新機軸を次々と打ち出し、清新なイメージの中、これまでのところ、評価に値する頑張りぶりである。


しかし同時に危うさも内包している。新政権発足時の「二酸化炭素25%削減」「円高容認」、「モラトリアム」などの相次ぐ首相や閣僚の危なかしい発言にはひやひやさせられた。この人たちは経済が分かっているのかとの危惧を持った国民も多かったろう。経済回復のための具体策も見えてこない。


そんな不安のさなか「ドバイ・ショック」が発生した。

欧米に影響が広がる中、ドル売り、ユーロ売りの影響で円高が急激に進行してしまった。


本来日本の景気が良いときに円高は生じるが、不況下の円高だから堪らない。為替相場だけは二国間通貨の比較だから相手がより悪ければ、円が上がってしまう。その結果輸出は大打撃を受け、日本経済を更に苦しめる。

まさに割の合わない円高」である。


こうしたことから、2010年の世界経済も予断を許さない。

中期的には中国などに引っ張られて回復は期待できなくはない。欧米もドバイ・ショックを乗り切れれば何とか脱却は出来そうである。

心配なのは日本である。経済政策に弱い民主党政権に期待が持てにくい中、日本だけ取り残される危険をはらんでいる。




江戸時代、重商主義を唱えて経済発展を推進した田沼意次が賄賂政治で失脚し、清廉・節約をモットーとする寛政の改革が行われたときに、白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」という川柳が流行した。このままだと「もとの濁りの自民恋しき」という声が聞こえてきかねない。