そうたびたび

これは何としても手に入れて読みたい

と思う本はなかなか無いのですが



この本は本屋さんに行くたびに

読みたい

読みたいと思い続け

遂に購入

この本は同じ内容で文庫が集英社と角川書店から出ていますが

いずれもタイトルが「神々の山嶺」で上下分冊なのです

でも「エヴェレスト」は合本版1000ページオーバーの辞書の様な厚み

手応え持ちごたえが違います

内容はシンプル

孤高の登山家「羽生丈二」と

羽生に魅せられた写真家「深町誠」がエヴェレストに登る話です

そう

これだけ

でも伏線が違います

エヴェレスト登山史を覆すマロニーのカメラに纏わる謎

マロニーのカメラが原因の事件や

その事件に関わる人間模様

若かりし頃に羽生が抱えてしまう事故に纏わる苦悩

その事故の真相

そしてマロニーのカメラを手に入れた為に羽生に関わってしまった

深町の心の闇

羽生と深町はそれぞれの想いを胸にエヴェレストへ向かいます

羽生が目指すものはエヴェレスト無酸素単独登頂

しかも未だ嘗て人類が達成していない

冬季南西壁ルート

深町はそんな羽生を写真に取る為

同行を申し出ます

その答え

互いに干渉しない滑落しても助けない

羽生が出した条件はそれだけ

互いに単独で

羽生は頂(ピーク)を目指し

深町は自分の限界まで羽生を撮り続ける

後半のエヴェレスト登頂の過程は圧巻です

まるで体験をしている様

山好きは是非

(こんな風に書かなくとも既に読んでいる方が多いと思いますが)

山に詳しくなくても専門用語を調べながらでも読んで下さい

特に鬼スラ(谷川岳のスラブ)はYouTubeで観ると凄いですよ




Amazon BOOKデータベースより

内容紹介

世界初のエヴェレスト登頂目前で姿を消した登山家・ジョージ・マロリー。
謎の鍵を握る古いカメラを手に入れた深町誠は、
孤高の登山家・羽生丈二に出会う。
山に賭ける男を描いた山岳小説の金字塔が、合本版で登場。