2013年のお正月の、NHK「こいつぁ〜春から」の放送…。

それまでは歌舞伎って、教育テレビでとても眠い時間帯に、地味ぃ〜に放送している印象が。

画面に映って見始めが「義経千本桜、四の切り」の場面。

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階段から瞬きした瞬間に白のもこもこのキツネさんが、現れる。手すりのヘリをツ〜〜っと横切る、部屋の上の方の天窓から舞い降りる、あっちにいたかと思ったら、花道からせり上がる。あげくは、宙吊りになって、桜の花吹雪の中にとびながら去っていく。

なんじゃこれ!

私の歌舞伎の、眠いのイメージをみごとに覆す。

めっちゃおもろい!
市川猿之助さまの 「義経千本桜   四ノ切り」

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そこから私の中の歌舞伎の扉は開きました。

その時のキツネが今の猿之助さまだから、猿之助さまは今や、キツネさんにしかみえない。

猿之助さまのお顔の形がちょうどよい、、
肩の幅がちょうどよい、、
手の大きさがちょうどよい、、
時々見える不安そうな眼差しがちょうどよい、、
首のかしげ方がちょうどよい、、

成田屋の荒事は肩幅のゴツさ、お顔の派手さ、手のひらの大きさなど團十郎家のそれでちょうどよいが、、

猿之助さまのお箱は、キツネさまがちょうどよい、、
猿之助さまより身長が高ければ、ちとおかしい、、
猿之助さまよりお顔が長いと、ちとおかしい、、

本当にちょうどよい。
うまくできている。

澤瀉屋の傑作である。

猿之助襲名記念のご本。

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集英社 2012年 第1刷発行

私の愛読書ドキドキドキドキドキドキ
亀治郎時代のお宝写真がたっぷりおねがいおねがいおねがい

海外旅行にも持って行くビックリマーク

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キツネさま音譜音譜音譜