仏教は取っつきにくいと感じることが多いものですが、普段の生活の中で仏教の教えを利用して解決できることもあります。
私も知的障がい(重度自閉と言語障害、精神遅滞がある)と繊細さんの健常児を育てた二児の父です。
2人とも18歳を越えるような年になりましたが、子育てに悩んだときは右往左往しました。結局は「お坊さんなのに仏教なんて何も分かっていない」ことに気がついて愕然としました。
子育ての反省から、「あのとき、もう少し仏教の知恵があったら」という思いを伝えたくブログを書いています。
子育てを通じて仏教を身近に感じ、親子で布施のトレーニングをしていくことでより良い未来を作ることができます。
子育てに役立つ7つの布施で子育てママの悩みにQ&Aで答えていきます。
子育ての悩みを仏教で解決するQ&A#12
Q.子どもが仲良くしている友だちが遊びに来たのに、ドアを少し開けて「無理!」とだけ言って閉めてしまいました。どうしたら子どもが友だちに対して上手な断り方を教えることができるのでしょうか?
A.子どもは仲良しの友だちと毎日遊びたいものです。ですが、お互いに都合があって遊ぶことができない日もあります。お稽古ごとやお祖母ちゃんの家に行く、家族で食事に行くなど。
友だちに「無理!」と理由もなく断られてしまうと、楽しく遊びづらくなって、自分も友だちも悲しい思いをすることがあります。
言葉は気持ちを載せて届けるものです。
「無理!」とだけ言ってしまうと拒絶だけが言葉に載ってしまいます。お互いに都合があることは分かっているのだから、相談できる関係づくりが必要です。
友だちを悲しくさせたり自分がつらくなることないよう、家族が言葉を足してあげることも必要でしょう。
仏教では分かち合うことでお金ヵなくてもできる布施が、優しい言葉遣いを心がける「言辞施(ごんじせ)」があります。
断りの言葉であっても優しい言葉を使うことで気持ちを言葉に載せることができます。やさしい言葉を使って言辞施を心掛けたいものです。
合掌