ポリーニさま逝去…悲しいニュースに動揺してなかなか眠れません。
ポリーニの実演は2度聴きました。
まずは1995年5月のザ・シンフォニーホール公演。
シューマン
アレグロ ロ短調 Op.8
幻想曲 ハ長調 Op.17
ショパン
夜想曲第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
夜想曲第8番 変ニ長調 Op.27-2
ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送行進曲」
アンコールで弾いたショパンのエチュード Op.10-4がとてつもなく凄まじかった事を今でも記憶しています。
今見ると、このプログラムはとても魅力的。
そして忘れられないのが2019年6月、ウィーンの楽友協会で聴いた事。既に衰えを隠せなかったが味わいのある演奏会だった。
19€の見切り席で聴いた事で、休憩時間にステージ上のピアノを間近で見るという稀な経験。そして終演後はたまたま楽屋近くを通るためサインを求めて並んでみたが、列の前の前くらいでサイン会打ち切り…。何人もにサインするエネルギーは残っていなかったんだと思う。「SORRY」って面と向かって言われた事が今も鮮明で、むしろ貴重な体験だったなぁ。
この時のアンコールはショパンのバラード第1番…泣けました。
このウィーンで聴いた本編も今改めて見るともう一度聴きたくなるような曲ばかり。
マウリツィオ・ポリーニさんのご冥福をお祈りします。