最近3年ぶりにスカートをはきました(汗)。


私は長年「女性である自分」にコンプレックスを持っていました…。


「このコンプレックス、いつから始まったのかな?」


思いを巡らせると、幼いころに髪をくくっていて、近所の年上の女の子から「似合わない」と言われたことを思い出しました。


とても悲しかったです…。(周りにいる子が慰めてくれました)



それから中学生の時に「なんで自分は女に生まれたんだろう、男なら良かったのに!」と、強く思っていたことを思い出しました。


私の生まれた所は田舎で、男はこうあるべき、女はこうあるべき…、という古い考えや風習のようなものが残っていて…。
 

思春期の私は、そんな環境に「女性って損なことばかり!」と憤りを感じていたのです。




それから「両親に申し訳ない…」という気持ちがありました。


以前にも書きましたが、私の兄は障害を持っています。


「ひょっとしたら跡継ぎが、もう一人欲しかったのでは…?」


「私が女性でがっかりしたのでは…?」


男に産まれていたら、両親を安心させることが出来ていただろう、とあれこれ勝手に考えてしまい…。


一度勇気を出して、何気なく聞いてみたのですが「そんなことはない」とさらりと返されました。

(でも正直、親を素直に信じられていない自分がいます…。)




おまけに、容姿を人と比べては落ち込む…、そんなことを繰り返していました。


フェイシャルエステ、脱毛、補正下着、化粧品に多額のお金をつぎ込んで…。
 

 それでもOKが出せず、駄目出しをする…。



私には2人の歳の離れた姉がいますが、全くタイプが違います。


次女の姉は容姿がよく、私は長女の姉によく似ていると言われていました。


それが凄く嫌で…。


そこには「容姿がよくないと(母に)愛されない」という思い込みがあったようなのです。


おそらく、次女の姉の容姿を人から褒められ、喜んでいる母の姿を感じていたからだと思います。


母親に愛されたいと願う気持ちは、時に厄介な思い込みをつくる、そう思いました…。




何をしても満足出来ない自分…。


今でこそ気づいたのですが、全ては
 

「私なんて…」


という卑屈な感情があって、それを払拭したいがために行っていたんです…。


「今の私も良いけれど、もっと素敵な私になろう」


そんな自分を認めて愛する気持ちで行っていたなら、もっと心が満たされていただろうな、とそう思います…。




そして過去を振り返っていると、急にスカートがはきたくなって…。


スカートを意識してなかったので、とても不思議でした。



自分の女性性が「やっと気がついてくれたんだね」と言っているようで…。


「今まで大事にしていなくてごめんね」

「これからは女性である自分を楽しんでいくからね」

「大切にするからね」

「大好きだよ」


スカート姿の自分にそう声をかけると、その日一日、いつもより柔らかい自分で過ごせたように感じました…。