これは、私の場合、褒め言葉ではありません。
ホドホドと言う言葉の載っていない辞書しか持ちあわせていない私のことに呆れはて、
もう諦めて、ため息をついている、私の娘たちとおっさん のつぶやきです。
友人や、知人たちも、多分同じように思っているのでしょうが、こうなると、じゃあ結果を
出して見せてやろうじゃあないの と返って、より闘志を燃やす、強気な私なのですが、
実際は、新しいことを学ぶことが新鮮なのと、やればやるだけ、今まで出来なかったこと
が実際出来るようになったりして、程遠い人参に一歩届いただけなのに、その嬉しいこと
といったら、私もまんざらではないわい と大きな勘違いをするただのお調子者なのです。
とにかく、好きなことを一旦始めると、もうこれ以上出来ないと自分が納得するまで熱中して
しまうのですから、いつも届きそうに思える人参に、ついつい釣られて走り続ける馬車馬
のようだと周りはみんなそう思っているんでしょうね。
まだまだ、発展途上の、庭作りにダンス。
庭は0から自分で始めて十数年、好きな植物を環境がどうであろうが自分で育ててみたくて
フルタイムの仕事の合間に、週末がっちり取り組んできたからこそ、仕事をリタイアした今、
頑張って続けていて良かった と植物の世話をしながら、思える毎日。
肩を痛めて、外出がままならなかった4年前には、今度はメカ音痴の私が、見よう見まねでブログを始め、始めたら始めたで、今度は、その庭の写真を載せたくて、バカチョンカメラと
PC相手に大奮闘、何とかメドがついてきた今は、今度は撮り溜めた庭やワンニャンの写真に好きな音楽を入れて記念のDVDに残そうなどと、一歩前進二歩後退の現実にもめげず、好奇心は留まるところを知りません。
ダンスのこと、これもたまたま、会社からの帰り道、家の近所に新しくオープンする予定の
ダンススタジオの広告を見たのがきっかけで、それが、今から5年前のこと。
もともと、踊るのは好きだし、オフィスワークで、運動不足の体にはちょうどいいかも と
いった、ごく単純な理由からでした。
初めてのショーケース、そこで見たのが ゲストで来ていた80歳の婆ちゃん生徒の踊る姿。
言っちゃあ悪いけれど、アメリカ人の80歳、お化粧で、いくらごまかしても、顔はシワシワ。
それが一旦踊りだすと、素敵なドレスに同じ色のかかとの高いダンスシューズで、本当は
そう上手でもないのに、自分が一番と思い込んでいる、にわか仕込みの若者など寄せ付け
ない迫力と華麗さで、その場に居た全員が、その魅力に圧倒されてしまいました。
新聞にもその華麗(加齢?)な姿が、再三、取り上げられたそうですよ。
ビフォー&アフターじゃないけど、踊る前と後のギャップで、私もそのバカップルも、そのお婆ちゃんを見る眼が羨望に変わっちゃいました、なんでも偏見はいけませんね。
60歳の時にご主人が亡くなり、それから週一回の割で、仕事の合間にレッスンを始めた
そうで、それからすでに20年、いまだ、仕事も現役で、ダンスもやめられないそうです。
その時私は58歳、今始めれば、スタートは彼女より2年早い、私にも、やれば出来るかも と何を思ったか、そう思いこんでしまって、今日に至っています。
パーテイーで楽しく踊るのも、それはそれで良し、でも、どうせやるのなら、基本をきっちり
マスターした上で、私なりのスタイルのダンスを踊りたい。
3年前に、突然心臓の手術をし、ブランクはありましたが、今は、ますますのめりこんでいて日本人の謙譲の美徳はそれはそれですばらしいことだけれど、人に負けないものを持った人の自信って、それもまた、周りを圧倒する力を持っていて素敵なことだと思うのです。
スタジオにも、若い人、年配の方、いろんな方がいらっしゃいます。
若い方の体は、見ているだけでほれぼれするほど美しい、けれど、若くないのに、外見だけ若作りしてみても、中身がなく、体裁を繕っているようで、見ていて滑稽で不自然なだけ。
その年齢でしか出せないものがしっかりした基本の上に加われば、怖いものなし鬼に金棒
生活も然り、自信という薬味は、絶対に人生には必要なものだろうと私は思っているので、
ダンスもゆっくり、じっくり、体の続く限りやりたいことの一つとして、これからも続いていくことでしょうし、また、スタジオでは、老若男女を問わず、ダンス友達が大勢出来、恒例の金曜日のパーティーでは、相手を取っかえひっかえのダンス三昧で気持ちのいい汗をかけるので
精神的にも肉体的にも グッド、今のところ、これに勝るものはありません。