小さな胸の痛みは
いつか誰かの心の痛みを共有できるため。
いつか誰かと心から喜びを共有できるため。
小さな胸の痛みを
無視しないでいることも
もちろん大切だし、
逆に
痛い痛いと大騒ぎしないで
誰が悪いとか自分が悪いとか
そんな修羅の世界にも行かずに
静かに、一人で胸の痛みを抱く時間は
きっと、必要だ。
自分で抱いて、溶かしていく力は
じんじわと 人の優しさに変わってくよ。
善悪などない、人の営みの中の
人間臭いのも愛おしいけれど、
苦しみ連鎖してゆくような闇の繰り返しに
引っ張りこまれない、諦めない、
「次はこうありたいんだ！」という強い意志の
キレイゴトも、大事だ。
胸の痛みをそのままに受け容れる時間が
教えてくれるのはいつも、
この身を生きてく上で
大事にしていることは何か、という大元の祈り。
大元の祈りを守る光が誰にでもちゃんとある。
生まれた時から、誰にでも。
胸の痛みがあるときは、その胸に抱きながら、
「わかってほしかったことはなに？」
「大事にしたかったことはなに？」
そんな問いかけを、静かにしてみよう。
それは時間というものをギフトにしてゆく方法。
時間というものを人生の目盛りにしないで
生きる方法でもある。
時間を、外してとらわれない意識にこそ
時間の作用が最大に働くんだ。
小さな胸の痛みを知る人は、
自分の時間も人の時間も大切にできるようになる。
「あなたの素直さの光」を
大元の祈りの力が宿るものとして
柔らかくイメージしてあげよう。
そっと、胸の中で消さないように育てよう。
常に誰かと、なにかと、戦い疲れるような
コントロールゲームをしなくても、
あなたが大事にしたいものを大事にして
安心して個を伸ばしていける世界を、
愛し合える世界を、その光で創れる。
その道はかならず、ある。
胸の痛みを、深い優しさにしてゆく過程で
人は本当に自分も人も幸せにする方向に
成長できるから
あきらめないでいたいね。
胸の痛みが育んだ、ささやかな優しさで
目の前の誰かの幸せをつくる
ひとかけらになれたら、嬉しいな。
うずめカフェ 松本育子
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