不動明王さま | 【うずめカフェ】ikukoのブログ。身口意そろえて味わう人生を。

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こんにちは!

うずめカフェ・巡禮記の松本育子です。

今日のお話は、人気の不動明王さまです。


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【不動明王】


不動明王さまは、大日如来さまの

化身なのだそうだ。

 

迫力のある忿怒(ふんぬ)の形相。


右手にはの三鈷剣(魔を退散させると

同時に人々の煩悩や因縁を断ち切る)


左手には羂索(けんじゃく。悪を縛り上げ、

煩悩から抜け出せない人々を縛り吊り

上げてでも救い出すための縄)を持ち、


燃え盛る火炎を背負っておられる姿。



護摩焚きに代表されるその

火だけではなく、滝におられて

海の波を切る波切り不動さまのように、

火と水の両方を象徴されている。

 


火とは動き、意志行動の方向への祓いと智慧。

つまり、

ひとを生かし動かすシンボルだ。

 

 

お不動さまはこのお姿で、魂を導く。

苦しい時、迷う時、思ったように

進まなくて手足も出ない時、

強い意志を持ってここから進みたい道を行く時、

信頼感、安心感とは何か、と自問するような時、



私たち凡夫は

お不動さまの前に行き、手を合わせる。

 


この道をどうぞ守護してください。

この負のループを断ち切る智慧をください。



私の中で悩み迷いの元となる執着を

燃やしてください。

 

道を進むために障りになるものを

祓ってください。


どうかこの意を成せるよう守ってください。と。

 

 

かの弘法大師空海さまが

唐からの帰国の際に嵐に遭い、

船が沈みそうになった時、



波切り不動さまに心願されたところ

その剣で嵐の波を斬り祓い賜り

無事に帰国の途に着かれたという。

 



 

波切り不動さまは、

悟りの世界から、まるで濃霧のように

この現世の迷いや多様な解釈の世界の中で

人が疲れてしまったり

困難さの人生の嵐に遭った時に



その人の心願を見抜き、

本来の魂から願う在り方へと進めるよう

具体的に智慧をもって

事の流れをを動かされるのだろう。

 

 

お不動さまの前で手を合わせると

そのひとの心の中に、

大なり小なり何らかの決意が生まれる。

 

ずっと生ぬるく迷っていたいなら、

(変わりたい)と言いつつ

本当は変わりたくないなら、

 

お不動さまはとても恐くて

手を合わせるのも祈るのも

躊躇してしまうかもしれない。

 



けれどたとえ小さな決意でも

この嵐の中でなんとか自ら進みたいと

心から願うのであれば、

 


酷い目に遭った、あれのせいだ

これのせいだ、自分なんてどうせ…

と騒いでいるだけの

シリアスな迷いのドラマに浸る事なく、

 


まっすぐに自分とお不動さまを

つなぐ祈りをすることで

そのように動かされてゆく。


仏の智慧を生かすという

お釈迦さま(先人)の

生き方のヒントを受け取って進む人だ。



憤怒相の迫力あるお不動様の前では

興奮も自己卑下も ハイもローも

スパーーンと一瞬で祓われてしまう。



どすん!と肚が落ち着いていく。

 


そんな落ち着きのなかで、

例えば、


「自分の中の葛藤を解きほどく」


「こんがらがってもつれたものを、

解き直して割り切るところは割り切る」


 
「自分の本意思ではない選択をしていないか

もう一度考え直して問答してみる」


「自分がいま一番考え感じていることの

最小単位から自分らしく選択してみる」


など、現実味のある、

日常を具体的に動かしていく方向を

今日の祈りとともに、感じてみよう。





「一切の人々を救うまではここを動かじ」


その慈悲の決意の固さが【盤石】に表れる。

※インドでいうダイヤモンドのこと。 

最も硬い様を表すお不動さまの台座。


この世の全ての人が悟るのを見守るまで

過去現在未来にわたって

1人残さず寄り添うと

決められたお釈迦さまの決意の固さと同じ。



不動明王さまの剣は、よく見ると諸刃の剣だ。

命がけで人を救う

命がけで人を善きように動かす

慈悲がそこにも滲み出る。

 



 

忿怒(ふんぬ、怒り)の相は、

深い深い慈愛の優しさゆえ。

 

人は突き離されたように感じて

初めて気づく事もある。

 

自分で生きる力を信頼されてこその

厳しさもある。


 

痛みによる自覚や純粋な怒りが

大切な場面での動のエネルギーとして

必要だと知る人の慈悲は、とても深い。

 

 

お不動さまは、手を合わせに来る人の

その小さな決意の火こそが

自らを生きる自灯明となり、


次の一歩の足元を照らしてゆくことを

変わらずにお伝え下さっている。

 


お不動様のご真言を

仏前で10回丁寧に唱えてみよう。


『のうまく さんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらたかんまん』

 

意訳: 不動明王さま。どうか迷いを打ち砕いて下さい。障りを除いて下さい。所願を成就せしめて下さい。私にはその決意があります。カン マン。

 


巡禮記 松本育子


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