【アドリブ】
1つの作品に絵付けしていくとき、
必ず何パターンか下絵を書いていくの。
その中から、これ!っていう
下絵が決まったら、細かく下描きして
線を作り、さらに下線を黒で入れます。
そこから、色を乗せていくのだけど
大概、どこか3〜4箇所は
下絵の黒の線とは全然違う模様とか形に
なっていく。
下絵通り100%に仕上がったことはまずなくて
かならず、そのときの「今」の感性で
微妙に違うものになっていきます。
演劇でいうならば、アドリブが入る感じ。
台本通りにはいかないところが
面白いなあと感じています。
そのアドリブは「こうした方がいいかな」
なんていう思考が入る余地もなく、
気がついたら、上から全く違う模様を
描いていたりするのです。
この、遊びというか、のりしろというか、
決めてしまっても変わって当然、な
スペースは、わたしにすごく沢山の
創造性をもたらしてくれます。
それ以外の部分で
なんやかんや辛気臭いわたしでも
生み出すときの、肚から湧き出す
野生のような魂はいつも光らせていたいな。
そんな風に感じています。