私と息子は朝から夕方まで出かけていた。

 

息子は昼寝せずに1日遊べるし

昼寝すると夜寝る時間が遅くなるんだけど

昼寝しないとちょいと不機嫌という

難しいお年頃。

 

で、ちょいと不機嫌だと

おじいちゃんにつっかかる。

 

毎日毎日うざいなぁとは思う。

 

 

そんななか、なんか知らんが

今日私たちが帰ってきた時には

「今日は不機嫌」的な父。

 

息子に食べるのを邪魔され続け

(私や母も息子を注意はしている)

キレた。

 

まぁここまでは

どっちもどっちなんだけど、

 

「もう食わねえよ!」ってキレて

離席する際に

通りすがりに息子の顔を

軽くひっぱたいていきやがった。

 

ひっぱたきレベルとしては

手が当たったレベルの音だったから

痛くはないだろうと思う。

 

すぐに肌が赤くなる息子の

肌が赤くもならなかったから

あの父としては非常に手加減した感じ。

 

 

でもね、やり方というか。

 

目を見て「ダメでしょ」って手を叩くような

「注意」ではなく、

「ムカついたから叩いた」っていう感じで、

それはあかんわけで。

 

母が父を怒り、

私は息子の様子を観察するという

役割分担にその場はなった。

 

父はキレながら二階に行った。

 

 

で、息子はすっごい傷ついた顔して。

 

「息子くんも悪いけど、

叩いたのはおじいちゃんが悪いよ」

って私は言って。

 

そして、母に抱っこされて泣き出す息子。

 

明日でもいいから

父に絶対謝らせようと考える私。

 

 

そしたら、もう二階から降りて来た父。

 

ほほう、

「おじいちゃんは怒っている、

でも叩いたのは悪かった。」

くらい言うかと期待した私。

 

 

コップに水を入れて

また二階に戻ろうとする父。

 

 

「なめてんじゃねぇぞ」

と息子をすごみやがった。

 

 

怒る母。

 

 

えぇ加減にせぇよ

母が怒ればそれでいいってもんじゃねぇぞ

 

と思い、席を立って父の前に出た私。

 

 

父の持つ透明の液体が目に留まる。

 

「水か酒。

このタイミングで酒でべたつくなら自業自得。

水なら被害はほぼなし。」

と判断し、コップを奪って

顔に水をかけてやった。

 

 

私としては非常に平和的。

 

1mもない狭いところで

食べ物方向や壁に向かって

ひっぱたくのではなく、

 

牛乳でもジュースでもなく

お茶ですらない

人の飲みかけでもない

なんの液体かわからないわけでもない

湯気が出たり結露が出たりしているような

温かいor熱い液体でもない

マイウォーターをかけたんだから。

 

 

が、キレて私に殴りかかる父。

 

殴り合いになり。

 

 

10㎝の身長差と

30㎏くらい?以上?の体重差はあれど

腰の悪い65歳。

 

余裕で勝てるつもりだったんだけど

勝てなかった…

負けなかったけど勝てなかった…

 

お部屋靴下履いてたせいで

足が滑ったのもあるけど

超くやしい。

 

 

ちなみに、父は

私に暴行的なことされたの初めて。

 

最後に父が私に手をあげたのは

私が高校生の時だったけど

(新聞紙を顔に投げつけられた)

「あ、これ絶対いつかやり返そう」って

思っただけで、その場では

ため息ついたくらいで済ませてしまったから。

 

(それより前は小学生以下の時だから

叩かれたり蹴られたりしても

とっさにやり返せなかった。)

 

 

でもまぁ逆に言えば

「なんか俺バカにされた気がする」って理由で

2~3歳から殴ったり蹴ったりしてきた娘に

殴られたり蹴られたりしても

文句は言えないはずなんだけどね、

 

寧ろ

孫を叩いたうえに

やっと泣き止んだその子に

脅しかけたら

そら水くらいかけられるやろ

って話なんですけどね、

 

「親に向かって」

「親を蹴るなんて」

 

と父は言っていて。

 

 

「お前私を何回蹴った

数えてみろ

数えられるのか!」

 

と言い返す私の言葉は

あの馬鹿の脳には入らないらしく

同じ主張を繰り返していて。

 

 

間に入った母に止められる父。

(ちなみに父がおさまった言葉は

「本気でやったら腰痛めるよ!」と

「ニュースになる気か!」だった。

マジで自己都合だな、クズが。)

 

 

そういえばね、

息子を叩いたことを最初に母に怒られた時

父は「ひっぱたかれて当然だろうが!」

って言ってて。

 

私からしたらこれは

「売り言葉に買い言葉」なんだけど

(人として本気でそう思うわけがないと思っちゃうから)

 

父は「本音」で「本気」なんだろうなぁ。

 

 

冷静に考えれば、アスペルガーってそうよね。

基本的に人間じゃないと言うか

人として大事な部分が欠けているんだもんね。

 

(ちなみに元夫もごくまれに息子を叩いていた。

「男の子ママは回し蹴りしたりしてるから

やってもいいと思ってた」的なこと言ってた。

小学生男子と1歳児を一緒くたにするなや。)

 

私も甘かったなぁ。

 

 

あ、とりあえず私にケガはない。

髪をつかまれたり

顔を殴られたりしたけど

父は手加減したのか老いたのか

無傷。

 

左手が筋肉痛か傷めたか

ちょっと痛いくらい。

 

あとなんか頬骨が痛いけど

あざもない。

 

はなから互いに間合いが近すぎて

力を入れにくい殴り合いだったせいもあって

私の蹴りも綺麗に入ってないから

多分父も無傷。

 

 

息子はショック受けてたけど

現時点では夜泣きもない。

(寝かしつけのまま20時半に寝落ちした私)

 

…ショック受けつつも少し落ち着いたらしい時に

息子に「おかあさん、いじわるして、ぶっぶーよ」

って言われた。

 

「え!?

おかあさん、いじわるした!?」って聞いたら

 

「おかあさん、いじわるしてない。

おじいちゃんがいじわるした。」って

慌てて訂正してた。

 

 

けど、その様子からして

多分息子の本音は

「おかあさん、厳密にいえばいじわるじゃないけど

いじわるみたいなことした」なんだろうなぁと思って、

 

でも私が息子のために怒ったことを理解していて

私の味方するために

「いじわるしてない」って翻したんだろうなぁと思って、

 

「おかあさん、いじわるしたかもしれないね」

って言ったら

不安げにこくこくうなづいてた。

 

 

そしてさらにあとに

「おかあさん怒らないでね」って言われた。

「お母さんが怒ったのが嫌だった?」って聞いたら

 

「うん。

…でも、おじいちゃん怒った。

お母さん怒った。

叩いてた。

でも泣いてた。」って言われた。

 

「そっかぁ、そうだね、ごめんね。」

って言っておいた。

 

 

 

多分正解はないんだろう。

 

おかあさんが喧嘩を避けて

やり返さなくても子供は傷つくし、

やり返して喧嘩になっても

嫌だな悲しいなって子供は思う。

 

「おかあさんは間違ってはいないけど

嫌だった悲しかった」が息子の気持ちで

「でもだからって

お母さんにどうしてほしかったのかは

よくわからない」んだろうなぁ。

 

 

それにしても、最初に出てくる言葉が

「おかあさん、いじわるしてぶっぶーよ」とは、

この子は『喧嘩両成敗』なんだなぁと思った。

 

そして何気に『喧嘩両成敗』をググったら

ウィキ

『「問題を起こしたら双方を処分」するのではなく、

「問題を武力で解決(故戦防戦)しようとしたら双方を処分。」である。』

って出てきて、

息子の本音はまさにこれだ…と思い

「返す言葉もございません」だな…と思った。

 

 

 

つづき