最終的に、バニラ姫は「なんのためにアイスを作るのか」の答えを、
「義務だからやる」ではなく、「人を笑顔にするため」でもなく、
「みんなの笑顔を私が見たいから」
「自分が作ったもので笑顔になってもらえると、私がうれしいから」と出した
そう、「人のため」なんだけど「人のため」じゃなくて、「自分がうれしいだからやりたい」なところがポイントだなぁと思った
まぁ、「そういうことで喜べることが正しい」っぽい感じになっちゃうのが残念だから、もっともっと「自分の笑顔が大事」って感じにしてほしかったけど
でもね、そもそも私、息子の笑顔を見たいと思って何かをしたことがないかもしれないと思った
外食で、「息子はコーンスープ好きだし、野菜は他にないから、できるだけたくさん飲ませよう!」って考えて一生懸命キレイにすくって最後まで飲ませるだけで、「コーンスープ好きで喜ぶから、できるだけたくさん飲ませてあげたい!」って思ってなかったかも
少なくとも、「これは息子が楽しく取り組むし、知育にもなるからやらせよう☆」で、「この遊び楽しそうにやるから、もっとやらせてあげたい☆」ではない
そう。
子供が「喜ぶ」「笑顔になる」を、私は「目的」ではなく「手段」として使っていた
子供の笑顔を見て「うれしい」と感じるのではなく、「使える」と思っていた
私が見たいのは、私が欲しいのは、「子供の笑顔」ではなく、「できるようになった子供」だった
「パンツ履かずにパンツで遊んで笑ってる子供」より、「パンツ履いた子供」が見たかった
「パンツはさっさと履く」ってヒトの基本だから、「さっさとパンツ履け」って言ってる私が完全に間違っているわけではない
でも、ちょっと偏りすぎてたかもって気づいた
そして、映画のラスト。
アイスを作る理由を見出したバニラ姫はアイス作れるようになって、アンパンマンがバイキンマンを倒すサポートをスゴくするんだけど、その能力の開花のめざましさ
なんか泣いた…
理由、私にも見つけられるかな、とか
私もできるようになるかなって希望とか
こんなV字は現実ねぇだろって否定とか
色んな気持ちの全てに泣いた
そして私のラスト。
映画の後、だらっだらランチ食べて、っていうかほぼ食べてなくて、
モゾモゾしながら「うんち、おうち、帰ってから」とほざく息子に、
「ちゃんとごはん食べて、がんばってお店のトイレでうんちしたら、おもちゃ買いに行こう(実は予約してるおもちゃがある)」って言ったら、
「先、うんち」って言うから、ランチ直前に行ったトイレに、また連れて行った
私、外食中にトイレに行くの、めっちゃ嫌いなのに
でも、トイレでうんちできるようにしたい(全然できないわけじゃないけど、限界までしたがらないし、トイレでは器用に限界部分しか出さない…。家でオマルでしたがる。)から、
息子がうんちしたいって言った時に連れて行かなきゃって思って、必死に穏やかを装って優しくニコニコ連れて行った
のに、いきむふりだけして「出ない」って言い張りやがった
キレた
あれ30分前の学び…
っていうね
そして、トイレにリュックごと持っていくの大変だから財布だけ持って行って、財布のこと忘れて、トイレに財布置き去りにした
そしてまた親切な方に届けていただいた
あれ1ヶ月前の学び…っていうね
うん、仕方ないの
何かつかんだ気がしても、できない時もできないこともあるの
バニラ姫が悪いわけじゃないの
だから、私も凹まなくて良し
アンパンマン…やなせたかしさんじゃなくなっても深かったわ…