京都の神社や寺では、秋の収穫が終わる11月に入ると五穀豊穣へ感謝し「お火炊き祭」が行われる。信者からの火串や護摩木を火床に入れて焚き上げ、諸々の願いを火の神に祈願する。

 

「お火炊きさん」のお供え

「お火炊き祭」は神社・寺院だけでなく、火に関する業種の会社や個人でも行われ、火の神様に感謝し安全を祈る。

 

暦の上で冬に入るこの時期には家庭でも暖房が必要に寒さになり、電化されていなかった時代には、炭やたどん等、火を使っていたので、家庭でも「お火炊きさん」のお供えをして火の安全を祈願。

 

お供えするのは「お火炊き饅頭」「柚入おこし」「みかん」の3点

 

 

 

★鳴海屋本店の「お火炊き饅頭」

11月の和菓子屋とお饅頭屋の店頭には、「火炎宝珠」の焼印入り「お火炊き饅頭」が並ぶ。楕円形の紅白饅頭で、こしあん入り。

 

 

★「山川の柚入おこし」

 京都市上京区の「山川屋」製

 

 

 

京都高島屋の「鳴海屋鳴海屋本店」の売場では「お火炊き饅頭」の横で、

山川屋の「柚入おこし」を販売されている。

 

意味がわからず、ただ通り過ぎるだけの方が多いだろうが、一度立ち止まって伝統行事に注目して欲しい。