平成28年北野天満宮「北野七夕祭」② 
〜みず占みくじ・梶の葉短冊・上七軒〜

ー平成28年8月1日〜14日開催ー

北野天満宮<御手洗祭>
北野天満宮では古来より七夕神事を御手洗祭と称して斎行されてきた。
御手洗祭には内陣に松風の硯・角盥・水差し・梶の葉をお供え。
祭典では角盥の上で梶の葉に水差しの水をかける儀式があり、梶の葉は詩吟の短冊代わりとされていた。

<きたのみたらし>
〜みず占みくじ〜

北野七夕祭で今年初めての御手洗ゆかりの行事。
五色の色別の、福・寿・祝・喜・楽の「占みくじ」を授与所でうけて、本殿前・左端下にある石盥の清水をかけると文字が浮き出てくる。









<大福梅の土用干し>
梅雨明けから始まった本殿前の「大福梅」の土用干しも、この時季ならではの風物詩。
境内の梅苑で育てられた梅の実は新年に「大福梅」として授与される。



「夏越しの大福梅」として、こんなミニサイズも授与されている。



★重要文化財「北野天満宮 東門」
今年は「上七軒」を歩いてみようと思い、本殿横の東門を初めてくぐった。
天満宮の東側の土塀にそって通っているのは御前通。
その由来は北野天満宮の御前で、平安京の西大宮通に当たる。
現在は北は寺ノ内通から南へ、南区まで延びている。



★上七軒通(北野天満宮表参道)
東門前の鳥居からは今出川通に向かって斜めに上七軒通が通る。
こちらが本来の「北野天満宮表参道」で歴史は古い。

2013年3月に上七軒通りの電線地中化工事が完成。
常夜灯を設置した石畳風道路に生まれ変わり、お茶屋さんなど京都らしい町並が眺められる。



<上七軒>
室町時代に北野天満宮の再建の際に余った資材で茶店を7軒建てたのがその名の由来。
桃山時代に秀吉が北野大茶会を開いたときに団子を献上して大いにほめられ、以来、西陣との結びつきもあって、京都最古の花街として繁栄。



京都生まれの京育ちだが「上七軒」を歩くのは初めて。
「五つ団子」の提灯に提げられた「梶の葉短冊」が上七軒の紅がら格子の街並によく合っている。



有職菓子御調進所「老松」北野店
代表的なお菓子に、古代から日本の風土で育まれた素材に注目した「山人艸果」がある。




北野天満宮・授与品
<梶の葉短冊>

紙製の「梶の葉」に「御手洗祭」の文字が入り、五色の紐が下がる。

「京の七夕」のイベントのなかで、唯一「梶の葉」をメインにした七夕飾り。
梶の葉が印刷で多少安っぽいのは残念だが「京の七夕」で一番京都らしさを感じられる。



ほかに、こんな授与品もある。
★こんぺいとう「北野のひかり」
「こんぺいとうと彦星」と「こんぺいとう織姫」の2種。
それぞれ彦星と織姫のイラストと菅公御歌入の小箱に入っている。