京都「夏越の祓」の和菓子~ 水無月② ~

京都で6月30日は何の日?と問うと、京都人なら誰でも「水無月の日」と答える筈。
現在では「とらや」が関東地方でも販売されているが、京都独得の風習だと知ったのは、そう古いことではない。

~京都高島屋~

6月30日、八坂神社へ「夏越の大祓」と「茅の輪くぐり」にお参りした帰りに、高島屋に寄り道。
お昼頃だったが、29日に買った「季節の生菓子コーナー」の京都鶴屋と本家玉寿軒の水無月は売切れていた。30日の一日限定販売の「末富」は、くず製ということだが、3個入・1,620円という高級品なので、止めておいて、「とらや」3個入(875円)と「仙太郎」3個入(680円)を買ったらおつりが出る。

【とらや】
「水無月」の初出は享保11年(1736)ということだから、280年も前のこと。

3個入の内容は「水無月」1個と「白水無月」2個入
一般よりは一回り小振りだが、厚味はある。カットされた断面がシャープで、ういろは硬めだった。





【仙太郎】白・抹茶・黒糖の3個入 

プラケースではなく、プリントの紙製竹の皮で包んである。
掛け紙の裏に水無月の由来がプリントされているところもいい。



水無月は大き目で、ういろは柔らかい。



「とらや」と「仙太郎」の水無月を並べてみると・・・
大きさと厚味の違いがはっきりわかる。



~ジェイアール京都伊勢丹~
6月中旬から、B1「おいしさステーション」で「水無月」売場を特設。
今年、最初に食べた水無月。

【五建外郎屋】
1年中、ういろを販売している、ういろの専門店で水無月の種類も一番多い。

写真:一番下「生麩水無月はジェイアール京都伊勢丹限定で、本店でも扱いがないという商品。
真ん中の「栗入水無月」は他店では見かけない商品。そして、上は定番の「白水無月」