2016・下鴨神社「糺の森納涼市」より

<糺の森とホタル>
「蛍火の茶会」の案内状に「糺の森」について記されている。
江戸時代から糺の森には、泉川、御手洗川、奈良の小川、瀬見の小川が流れ、蛍が乱舞していた様子が俳句や狩野派の絵師の絵巻に残されているとのこと。

小林一茶(1763~1828)が30歳の時に下鴨神社を訪れて詠んだ歌。
「盃に 散れや糺の とぶほたる」

しかし、明治・大正・昭和と時代を経て次第に川の環境が悪くなり、生態系の変化や池の枯渇などで蛍の姿が見かけられなくなった。このことから、糺の森の保全管理を目的とした保存会 (現・糺の森財団)が創設され、川の環境が整えられて蛍が戻って来ている。

平成3年(1991)より、毎年6月上旬に裏千家の御協賛による「蛍火の茶会」が催され、日が暮れる時間に数多くのゲンジボタルが楼門前東側の森の中に放流される。

<糺の森 納涼市>
下鴨神社の「蛍火の茶会」に協賛して午後1時から楼門~南鳥居の間で納涼市が開かれた。
「下鴨茶寮」「鯖寿し・花折」「西利」「丹波酒造」のほか、植木屋さんなど20店鋪の内、一番多いのは御菓子の店。「加茂みたらし茶屋」「出町ふたば」「老松」「西尾八ツ橋」「京阿月」「豆政」「バイカル」・・・と、お馴染の店が並んだ。







「京鯖寿し 花折」
京都市内に住んでいても、出町までなかなか買いに行けないので、夕食用にプラケース入「鯖寿司」5切を購入。
「鯖街道 京は遠ても十八里」のシールが容器に貼ってあっただけで、写真では、どこの鯖寿司か全く判らない。箸袋に店名が入っているだろうと思ったが、付いていたのは、むき出しの割り箸でガッカリ・・・


下鴨茶寮・老松の店が並ぶ。


★老松の生菓子
「蛍火の茶会」の納涼市に会わせて作られた生菓子。お茶席用ではない。


★出町「ふたば」
下鴨神社へのバスの途中で眺めた、出町「ふたば」の行列。
ここでは並ばなくていいので「豆餅」3個入と「わらび餅」を購入。



「名代 豆餅」2個入がなかったので、3個入を購入。


ふたばの「わらび餅」 


「わらび餅」は黒蜜・きな粉付き。1箱12切れにカットしてあり、二人前。
薄い琥珀色だが、内容を記すシールがないので材料がわからない。
カットして形がくずれない位の固さで食べると少しもちっとしている。




鳥居近くの植木の店。


ほかに「加茂のみたらし茶屋」もあり、店先で焼きたての「みたらし団子」を食べたかったけれど・・・鯖寿司、豆餅、わらび餅、生菓子を買ったので、もうそんなには食べられない。