氣多大社へ向かう (羽咋の海は朝凪)
こんばんは
私のブログにお越し頂き、ありがとうございます。
五感六感センスアップコーディネーター&万葉集セラピストの
いくちゃん こと 幾島健司です。
万葉集には日本人の優れた感性の原点があります。
万葉集を使って五感・六感をセンスアップして、安心で楽しく生きるヒントをゲットしましょう。
本日は太陰太陽暦で3月28日です。
ハイ、いつも通りのふつ~の日でございます(笑)
さて、今日は月曜日。今週の万葉集をご紹介しますね。
之乎路から 直越え来れば 羽咋の海
(しをぢから ただこえくれば はくひのうみ)
朝凪ぎしたり 船梶もがも
(あさなぎしたり ふねかぢもがも)
** 巻17 4025 大伴 家持 **
(現代語訳 : 之乎路をまっすぐに越えてくると 羽咋の海は朝凪している 船と梶があってほしいなあ)
この歌は、家持が能登一の宮である「氣多大社」に参拝に行った時に詠んだ歌で、「氣多大社」が初めて文献に載ったケースのようです
之乎路は、富山県の氷見から石川県の羽咋へ向かう道の事
一瞬、海路かなと思ったのですが、違っていました
私は富山市出身ですが、こちらのほうは全く土地勘が無いのを思い知らされました...
まあ、よその国ですね(笑)
さて、長い道のりを歩いて、やっと着いた羽咋の海。
おりしも時は、朝凪の時。
海に漕ぎ出してみたくなったので探してみたけど、船も梶も見当たらない。
「う~ん、残念」そんな家持の心の声が聞こえてきそうです。
こちらが現在の羽咋の海です。
家持が見たのは、こんな光景だったのではないでしょうか
朝凪の時間ですから、波が砕け散るのはもう少し少なかったかもしれませんけどね
聞こえてくるのは、波が寄せては引く音と、波がしらが砕ける音。
お約束の風の音は、凪タイムなのでごくわずかだったでしょう。
潮の香りがふんわりと鼻をくすぐって、砂を踏みしめて歩く音と、砂の感触が家持の五感をくすぐっていたことでしょう
なので、「もっと海をいっぱい感じてみたい 」と、船で沖合に行ってみようとしても不思議はありませんね。
だいぶ昔になりますが、帰省した時に富山の海を見に行ったことがあります。
路面電車を乗り継いで、幼かりし頃に海水浴に行った海辺へと向かいました。
その時の光景をあまりはっきりとは覚えていないのですが、波の音をはっきりと思いだしました。
やはり鎌倉あたりの海とは、音が違う(うまく説明できませんが...)と感じたのです
ちなみに、こちらが引っ張り出してきた、その時の写真です。
1月2日の写真ですが、冬の北陸、めずらしく青空の見える日でした。
これからの私たちは、どんな事態が待っているのかさっぱりわかりません
自分のこうしたい未来を見据えて、今を精一杯生きてゆく。
それが大切だと私は思っています。
あ、長くなってきたので お次の投稿 に続きます。
ご紹介したこの歌を声に出して読んでみませんか
忘れていた素敵な何かを思い出すかもしれません!
ではでは、また~
今日も読んでいただいてありがとうございました