げげげの女房
NHKで「ゲゲゲの女房」という連続ドラマをやっていて、ついつい見てしまいます。
残り3分ぐらいの場面になると、いつも涙が出てしまいます。
夢をもって漫画を描いている貧乏漫画家・水木しげると、その奥さんの物語です。
漫画はそこそこ人気があるのですが、出版社がつぶれたり、原稿料が踏み倒されたりと、たいへんな貧乏をしている二人です。
でも、水木さんは、貧乏なことを奥さんに隠さないし、奥さんもお金がないなりに、何とかして生きていこうとします。
野草のおひたしを作ったり、自分の大事なものを質に入れたり。
奥さんが妊娠しているとわかったとき、水木さんはうろたえてしまうのですが、私も男ですから、気持ちがわかります。
男というのは、パートナーを大事に思っていればいるほど、貧乏はさせたくないと思うし、「子供ができたら」と言われたら、まず最初に、「俺なんかで食わせていけるだろうか」と考えるものだと思います。
パートナーから、「情けない男だ」と思われるのだけは嫌なので、普通は、貧乏なところも見せずに、虚勢を張ったりするものですが、水木さんは、自分のありのままの姿を奥さんに見せるから立派だと思います。
奥さんもいい人で、そんな旦那さんを一生懸命に支えようとします。
そんな二人の姿に涙がでてしまうのです。
今は不景気な時代なので、「情けない大黒柱」になってしまっている男性は、世の中にたくさんいると思います。でも、情けない立場になってしまうのは、不景気のせいですから、不安定なら不安定なりに我慢していればいい
だけの話ではないでしょうか?
借金取りに居留守を使おうが、大事なものを質屋に入れようが、借金を重ねようが、頑張っていれば、そのうち状況もかわるものだと思っています。
不景気だからといって、夢だけは捨てないようにしたいものですね。
私も、希望の職業で頑張りたいという夢を実現していますが、私が夢を実現するかわりに、家内が、夢だった教員の仕事を辞めざるをえなくなりました。子供が中学校に入って、もう一度、教員の夢を追いかけ、今年からやっと教員の職を得たところです。
家内の夢が続くように、サポートできたらなあと思っています。