八日目の蝉
八日目の蝉の最終回を見て以来、 誘拐犯の女が「待ってください。その子まだ朝ごはんを食べてないの」と叫んだ場面が頭を離れない。
ごはんって、大事だよなあとつくづく思う。
きょうの朝ごはんも、きょうの昼ご飯も、きょうの晩ご飯も、明日の朝ごはんも、明日の昼ご飯も、明日の晩ご飯も・・・・・・・・・。
間違いなく食べられるっていうことを確認できて、はじめて、勉強しよう、とか、バンドしよう、とか、読書しよう、とか思うよなあと。
きょうのご飯が食べられるかどうかわからない人は、勉強しようとか、読書しようとか思わないのだと思う。
うちの双子たちは、毎日勉強もして、部活も頑張って、偉いなあと思うが、それは、きっと、うちの家内が、子ども達に安心感を与えているから、そういうことができるんだよなあと。思う。
前にも書いたが、私の母は、私が小学校三年生の時に、家出した(その後、もちろん帰ってきたが)。
母が家出した期間は、私も勉強やスポーツどころではなかったように思う。
子供にしてみれば、その子供のごはんの心配をしてくれる一番身近な人が、親というものではないかと思う。
自分のご飯の心配を、自分でして、自分で調達できるようになることが、大人になるということかもしれない。そして、食事の心配をする人というのは、奥さん、子供、孫と増えていって・・・・・。それが家族というもんかなあ。
ごはんって、大事だなあとあらためて思う。