母校が春季高校野球県大会で4強 | いわき市台風被害掲示板★南相馬、浪江町、双葉町、錦、勿来等

母校が春季高校野球県大会で4強

 母校が春季高校野球県大会で4強進出のしらせが来た。たいしたものである。昨年秋の秋季新人戦でも東北大会に行っているだけに、この夏はもしかすると甲子園に出てくれるかもしれない。


 実は、今のチームには例年以上に思い入れがある。昨年秋の新人戦にもついつい岩手県花巻市まで行ってしまった。監督が、小学生時代から一緒にソフトボールをし、中学、高校といつも私のキャッチボールの相手をしてくれた後輩だからだ。ブルペンで私の遅い球をいつも一生懸命に受けてくれて、いい音を立てては監督にアピールしてくれた。優しい男だ。優しすぎて、教員になっても生徒になめられてしまうかな、と心配していたほどだったが、生徒からも尊敬されているようだ。


 私の出身県は、毎年、1人か2人、プロ野球選手を輩出しているが、ある年、この後輩の教え子がプロ野球のチームからドラフト指名された。会った時に、「すごいなあ。プロ野球選手を育てた指導者なんて」と素直にほめたら、「そんなことないです。僕は育てたんじゃなくて、こわさなかっただけです」と謙遜していた。


 実は、仕事でその選手のご両親に会う機会があって、話をしたら、「うちの息子はずっと監督さんを尊敬して居るんですよ」と言っていた。「ああ、あいつは生徒から尊敬されて居るんだなあ」と思うと、うれしくなった。その選手がプロ入りしたきっかけも、所属していた高校が東北大会に出て、そこに来ていたスカウトの目にとまったからだった。その学校が東北大会にいくなどということは誰も想像できなかった弱小だったのだ。後輩は弱小チームを東北大会に導いたばかりか、その中からプロ野球選手も出しているのだから大したものだ。


 その選手は今でも、プロ野球で活躍している。首都圏の人気チームでずっと一軍メンバーに入って居るんだから大したものだと思う。


 男子校だった母校は、過去には甲子園に10回出ており、全国で準優勝、国体でも全国優勝したこともある。しかし、最近、共学になり、男子の比率が半分以下になった。三学年計1500人の中から野球がうまい選手を集めていた時代と違って、今は700人ぐらいの中から各男子部に振り分けられるのだから、いい選手を確保するのは大変だろうと思う。


  そんな中で、後輩は2大会連続して県内の野球学校と対等に戦えるチームを育てたのだから、大したものだと思う。


 私にとっては、自慢の後輩なのである。