カメラ小僧
私は写真撮影が得意だ。友達の結婚式や、卒業式、入学式などの様々な催しで写真をとるが、私が撮ったものが結婚式の礼状に使われたりすることが多い。卒業式や運動会で写真をとると、学校が雇ったプロのカメラマンの写真よりよくて、子供達の友達の親からネガを貸してくれと言われる。焼き増しするためだ。
記者の駆けだし時代に、自分の書いた記事には自分で写真を撮らなければならなかったので、ずいぶん鍛えられた。
最初の頃は、タダ漫然とシャッターを切っていた。慣れてくると、撮影された写真のできあがりをイメージして写真が撮れるようになった。そうなると強い。
室内写真などでは、フラッシュをたくと、近くにあるものに光が反射して、それ以外のものが真っ黒に撮れたりする。そういうカメラの特性を理解できると失敗は少なくなる。
コンパクトカメラで撮る場合は、とにかく被写体に寄っていって撮るのがいい。
普段、カメラを使ったことがない人が撮ると、被写体によらず、できあがった写真は、沢山のカメラを構えた人のおしり越しに被写体が小さく写っていたりする。
子供達の卒業式に撮った写真ができてきたので、机の上にぺたぺたと貼り付けた。こんな一枚30円ぐらいのものが、宝物になるのだから、カメラというのはすごいものだと思う。