子供たちの成績が伸びてきた

　来年二月に私立中学を受験する予定の双子の成績が伸びてきた。この調子だと、希望校に余裕をもって合格できそうだ。

　私の家内はよくできた人で、財布のヒモがかたく、贅沢など滅多にしないが、子供の教育だけは別だ。必要な塾に行かせて、必要なテキストを買ってきて、お金は惜しまない。

　私の両親も福島の田舎町にいるが、私たち姉弟の教育にだけは金を惜しまなかった。私が子供のころは、車もなかったし、ステレオも買ってもらえなかった。贅沢は何もさせてもらえなかったが、兄弟３人とも東京の大学に行かせてもらった。学費と仕送りを考えれば、年子を含む３姉弟を福島から東京に出すのは、相当苦労したと思う。

　先日、実家に帰った時に、両親と子育ての話になり、「財産は残さなくてもいいから、子供の教育だけは納得できるだけしろ」と言われた。「財産なんか残しても今の税制度では３代でなくなる。それなら、子供の教育に投資する方が１番いい」という。

　確かにそうなのである。父の代の財産を残そうとしても、かなりの部分を税金で持って行かれてしまう。それなら、子供の教育に投資して、自分で稼がせるのが１番いい。自分で稼いだ分には、固定資産税や相続税はかからないのだから。

　我が家も、そうすることにした。財産は、自分たちが引退して生きていく分だけ残して、子供に投資である。

　子供たちの成績が伸びてきたので、まずは我が家の投資計画も順調なようである。