NOVAはそんなに悪くない、その3
さて、続きである。
このNOVAという学校がこれまでしてきたことを総合すれば、この学校の意味がわかる。
問題を沢山生んできたことは、前に書いた通り。だが、問題だと感じているというのは、ほとんどが初心者レベルだということも書いた通り。損をするのもほとんどが初心者レベルということも書いた。
一方でNOVAは、多くの上級者を生んできた。NOVAができてから、英語を話せる人間というのは日本で、爆発的に増えたのではないか。
これは、日本という国にとって悪いことなのだろうか?
このシステムを上手に使えない人が、大金を損をする。そして、ほとんどの人間が損をする側に回る。しかし、その損のおかげで、少数派の通い続けた生徒が恩恵を得る。それによって、日本人の国際コミュニケーション能力は高まっているはずだ。
このシステムの問題は、NOVA内部でお金が回らなくなってくることだが、これだけ日本人のコミュニケーション能力に貢献できるシステムなら、ちゃんと国が補助金を出して支援すべきではないのか? 国は小学校に英語教育を導入して、日本人のコミュニケーション能力を上げようと試みているが、冗談ではない。週に1回の英語の勉強を小学生にするだけではなせるようになるわけないのだ。
要は、やる気のある人間、動機を保てる人間にチャンスを与えれば話せるようになるのだ。NOVAがそれを示した。
損をする人と得をする人が出て、損をする人が騒いでいるが、損をする人が出ないように、国がやる気のある人にチャンスを与えればいいだけなのではないのだろうか?
それをしないでNOVAをいじめている国というのは、何なのだろうか?