白虎隊
「白虎隊」のドラマがTBSで2夜連続で放映された。その後編のみ見ることができた。
小学生の時に修学旅行で鶴ケ城と飯盛山に行ったが、この場所の本当に意味がわからなかった。それを知っていれば、もう少し違った感慨を持てたと思い、残念だ。
白虎隊について、本当に知ったのは、「ある明治人の記録」(中公新書)という本を読んでからだ。
この本は、北清事変で名をあげた元陸軍大将・柴五郎の少年時代のことを書いた。
柴は会津藩士の子で、戊辰戦争で会津城が官軍の攻撃を受けて落城した時には10歳だった。
母や祖母は自害し、戦後、生き残った父や兄達と半ば流刑地のような荒れ地の津軽で餓死線上の日々を過ごした。
陸軍幼年学校に入り士官学校を入るところでこの書は終わっている。
勝った側に屈辱を味あわされながらもプライドを保ち、自力で人生を切り開いていく少年・柴の姿に感激し、読み始めてから3時間、涙を流しっぱなしだった。
少しでも多くの人に読んで欲しい名著だ。
このドラマを見て、またあの本が読みたくなった。