古本屋
帰国に備えて、家の中にある本を整理し、いらないものは古本屋に売ることにした。
大きな旅行バッグ4つ分。家族4人で手分けして車に乗せ、古本屋まで運んだ。
これだけの本だからさぞかしいいお金になるかと思えば、そうでもない。家族の外食代一回にも満たない額だ。
古本屋というのは面白いもので、内容の濃い本ほど、安く買い取られてしまう。中には、「値がつきません。お持ち帰りにならなければ当方で処分しますが」と言われるものも。
私が好んで読む、ノンフィクションものや、教育関係、心理学ものなどは、はかりにのせられ、グラム売りだ。(サンマとかの安い魚じゃないんだから・・・・)
一方、コミックスやゲームソフトは高く売れる。
音楽ソフトも、歌謡曲のCDは高く売れるが、私が聞くようなジャズ、ラテンは「値がつきません」と処分の対象にされてしまう。我が家には、大学時代に私が買いためたレコードも山ほどあるが、これも処分の対象にされそうになったので、家に持って帰ってきたことがある。
我が家は、私が古本屋好きで本を山ほど買ってくるような性格だが、それが家内にも移り、最近では、子供たちも古本屋好きになってきた。日曜日の夕方、夕飯の外食に行く前に、必ずと行っていいほど古本屋に連れて行かされる。
子供たちが一日に2冊も3冊も本を読むものだから、家の中は本だらけ。私一人で買う分だって、結構じゃまにされてきたのに、今はその3-4倍のスピードで本が増えている。
いらない本は、売ったが、それでも、段ボール15箱分ほどの本は持って帰ることになる。子供にとっても、私にとっても思いでのつまった本だから、捨てるのも忍びないのだ。
東京の新居で、この増えた本をどうするか。今から頭がいたい。