グループの求心力
愛読しているエニータイムさんのブログで、興味深い話題が載っていました。
http://ameblo.jp/anytime/entry-10009289451.html
主婦のバレーボールチームに入って、まとめ役をしているんだけど、一生懸命やっていると、どうしても自分の所に雑用が集まってきてしまう。自分の時間を使ってやっていることに対し、周囲が理解していないようで、やりきれない思いがするというもの。
わかります。
私、仕事でも趣味のバンドでも、いつもそのことで悩んできたんです。
仕事の話は差し支えがあるようなので、ここではバンドの話を。
大学時代に入っていたバンドサークルでは、部会開催の連絡から、学生部(懐かしい!)との交渉から、コンサートの企画、運営、経理、設営作業まで、ほとんどすべて取り仕切っていました。
1、2年の頃は、ドラムが上達したい一心で、一日何時間も練習していたものですが、この役回りをしていた3,4年になると、自分の練習や、自分のバンドの演奏より、サークル全体のことの方が忙しくなって。
そのお陰でサークル自体は繁栄したのですが、卒業の時、何かむなしくなりました。「自分の大学生時代を十分に満喫しただろうか」って。
就職した後に社会人バンドを作ったのですが、このころは、うまいこと周囲を乗せて、世話係を他のメンバーにやってもらうようにし向けました。
でも、やっぱり、本当にいいバンドを作るためには、それじゃあだめなんですよね。
自分が仕切って、エネルギーを注がないと、メンバーはついてこないのです。
バンドというのは、どうしても、長い間やっていると、最後、努力不足のメンバーへの不満が積み上がっていって、「ヘタでも文句言わない。けど、意欲がないのは問題じゃないのか? 練習しないなら辞めてくれ」ということになっちゃうんですよ。
そうなった時に、自分がバンドにとって絶対的に必要な存在だという自覚がないと、他のメンバーに「辞めろ」なんて言えませんよね。
「辞めろ」って言われた側に他のメンバーがついてって、結局、自分が辞めさせられた形になったら話にならないですから。(こういうことも結構あるようです。私はないですが)
私が思うのは「自分がそのグループの中でなくてはならない位置を占めているということが大切なんだ」ということ。それが「グループの求心力」ってもんじゃないでしょうか。
求心力としての自分を強めていければ、メンバーはわかると思いますよ。求心力というのは発言力につながるものだし、そこから指導力にもっていければ、いいチームができるのではないでしょうか。
私のバンド歴の中では、他人任せにしていたバンドにはどうしても限界がありましたね。自分で中心になってグイグイと進めたバンドでなければ、本当に自分がやりたいことは実現できませんでした。
個人とグループって、バランスが大事ですよね。自分だけで発展しようとしても、限界があるし、かといってグループのために自分を完全に犠牲にしていしまうと、何のためにやっているのかわからなくなる。
上手にバランスをとるしかないのではないでしょうか。