無駄にならない英会話教室 | いわき市台風被害掲示板★南相馬、浪江町、双葉町、錦、勿来等

無駄にならない英会話教室

先日、ロサンゼルスのESLで一緒のクラスの人との会話で興味深いことがありました。

 僕が、「このESLのスティーブ先生の教え方は素晴らしい。NOVAにいた時のどの先生よりも上手」と言ったら、その人、「NOVAの先生は、全然だめだから」とのこと。むむむ。NOVAのOBとしては、「母校」をそこまでけなされると、少し反論したくなります。



 NOVA、8割方は、だめな先生だけど、2割ぐらい、結構いい先生がいますよ。あれだけ、多くの先生がいて、しのぎを削っているわけだから、技術が上がらないはずはありません。


 僕が親しくしてもらったルイーザ先生は、大学で言語学を学んだだけあって、素晴らしかった。将来は、たぶん言語学の教授になるでしょう。

 同じくDK先生は、知的レベルが非常に高い人でした。右脳が非常に発達した方で、触発されることが多かったですね。


 NOVAのよいところは、それ以外の駄目な部分の8割の先生も、決して無駄にはならないこと。


 何故かというと、少なくとも彼らは、生徒に「外国人と話す機会」を与えてくれるからです。そして、最も重要なことは、彼らが世界中の様々な場所から来ていること。様々なアクセントがあり、様々な言い回しの特徴があるのです。

 実際、私は最初、オーストラリア、ニュージーランドの出身の先生と、スコットランドの出身の先生を苦手としていました。ところが、一緒にいるうちに、その先生の特長を完全に把握しました。

 他の生徒さんが「○○先生はオーストラリア英語だからわかりづらい」と不満をもらしている脇で、「しめしめ、俺は聞き取れるようになったぞ」とほくそ笑んでいたものです。

 NOVAには、中南米出身の先生もいるので、スパニッシュなまりも得意でしたね。メキシコからの移民の多いロスでは、これが威力を発揮しました。


 英会話を学ぶ人の中には、「きれいな発音の先生じゃないと教わりたくない」という人が多いですが、これははっきりいって「イエス アンド ノー」ですよ。

 確かに自分が話すことを考えれば、きれいな発音を覚えるに越したことはないのですが、聞き取りを考えれば、いろいろな英語を聴くべきなのです。あなたと将来接する英語話者は、きれいな英語を話す人とばかりは限らないのですから。


 「きれいな英語を聴いて、話せれば、それで満足」というお飾り英語なら、それでいいのでしょうけど、「実戦で使う」ということを念頭に学んでいるのであれば、是非、いろいろな英語に接するべきだと思います。

 下手な英語だからと言って、相手を見下したり無視したりするわけにはいきません。特にビジネスの世界では、お金や権限をもっている人が絶対で、その人が話す英語を聞き取らなければ生きていけないのですから。


 ちなみに、ニュースを聞いていると、BBCは英国英語、ABCはアメリカ英語と分かれますが、現場で流通する英語は、こんなもんではありませんよ。


 米西海岸英語、東海岸英語、フランス語まじりの英語、スペイン語混じりの英語、韓国語混じりの英語、タイ語まじりの英語、中国人の英語、ギリシャ人の英語、ロシア人の英語。すべて、独特のなまりがあります。


 これらのなまりは、聞き慣れないと面食らいますよ。全く聞き取れないことさえあります。だからこそ、いろいろな英語と接することが重要だと思うのです。