公園でデビューの気構えは? | いわき市台風被害掲示板★南相馬、浪江町、双葉町、錦、勿来等

公園でデビューの気構えは?

 こどもを公園デビューさせるのって、お母さんにとっても、一大事ですよね。

 「子供がうまくなじめなかったらどうしよう」「お母さんの間で孤立してしまったらどうしよう」。

 出産から公園デビューまでは、子供と一対一だった(我が家は双子なので、1対2だった)のが、社会との接触が始まるんですもんね。

 私の家内も悩んでまして、「公園デビューのしかた」なんて本を真剣に読んでいました。

 実は、私のアドバイスが効いたのです。

 簡単なことです。「毎日、一番最初に公園にいって、次にくる人に自分から挨拶すること」。もう一つは、「この公園でうまくいかなかったら、別の公園にいけばいいと割り切ること」 


 私はマスコミ業界にいるので、新人へのいじめなんていうのは日常茶飯事です。古くからいる人は、少しでも新人より優位に立とうとして、いじめます。挨拶しても名刺もくれない人もいます。(長いこと同じ場所にいる人が優位なんです。この業界は。それって、公園の環境ににています)

 みんながいるところで名刺を渡したりすると、グループ心理とでもいいますか、なんか、新参者を排除するような空気ができるんですよね。

 ところが、現場に一番最初にいくと、これが状況がかわってくるんです。

 まず、相手と一対一で接することができること。最初に来た人に挨拶をして、話をして。そうしているうちに二人目がきて、また挨拶。そうやって、グループ化するまえに相手を分断するんです。

 これって、効果ありますよ。

 取材する立場の人間は、自分より先に現場にいた人より弱い立場になります。「自分が来る前に、すでに何か起こっているのではないか?」という不安があるんです。相手が不安な立場にいるときに挨拶すると、相手は親切です。この段階をうまくつかって、親密になっておくわけです。

 これと公園デビューは同じです。

 もう一つの「この公園で失敗しても、別の公園にいけばいいと割り切ること」。これは、子育てをする場合に、どこに行っても言えることですよね。

 お母さんというのは、子育て(特に小さな子の子育て)では、失敗したくないと思うようです。でも、うまくいかないこともあります。こちらに非はなくても、相手が変な人だってことだって、十分にありうるわけですから。

 私は、子供が幼稚園に上がる時も、小学校に上がる時も、こどもに「仲良くやろうとして、うまく行かなかったら、別のところにいってもいいんだから、好きなようにやりなさい」と言うようにしました。ロサンゼルスの現地校に転校した時もそうでした。

 苦しみや問題が、必ず解決できるものとは限らないと思うのです。特に子供にとってはなおさらです。

 問題が起こったとき、立ち向かうことも必要だけど、逃げることだって必要だと思うんですよね。「本当に困ったら、逃げることだってできる。その時は、お父さんとお母さんも一緒に逃げてやるよ」って子供に言ってあげると、子供は楽になるようですよ。

 「本当に困ったら、いつでも転校しよう。でも、やれる範囲ではやろう。ところで、今日は学校に行くか?」と聞くと「じゃあ、行く」というはずです。

 公園デビューのお母さんも、あまり、窮屈に考えずに気楽に行ってください。自転車で走れば、公園の5つや6つ、あっという間にみつかりますから。
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