このお話は、

僕と○○な女の子シリーズの中で

一番重いエピソードです。

気持が暗くなるので、そういう気持ちじゃない人は

読まない方がよいです。


中二の時、心臓の悪い生徒が一人いました。

小学校も同じで、名前はHちゃん。

顔は頬がこけ、体も骨と皮しかないくらい

痩せていて、動きもかなりスローモーでした。

小学校の時も、

みんなで彼女をいたわって、

それをめんどくさがったり、

その優遇に不平をいう人もいませんでした。

中学に入って、病状は悪くなるばかりで、

中二になってからはほとんど登校できない状況が続いていました。

そんなある日、久しぶりに彼女がやってきました。

女子生徒達も久しぶりのHちゃんの登校を喜び、

彼女の周りを取り囲んでやいやと言ってました。

ほどなくして、授業が始まりました。

1限目は国語の授業。

んで、この女教師がかなりのクセモノ。

教科書はその日の気分でどこからやるかわからない。

そのくせ読めない漢字があると、激怒し授業が終わるまで

立たたされます。

物語の場合は感情を込めて読まないと、

これまた機嫌が悪くなって、

オマエは舞台演出家か?というくらい納得いくまで

何度も何度も読み返しさせられます。

また、クラスの不良達にはコビをうってるのか

授業中立たせることはありませんでした。

そしてひどいのはプライベートな愚痴です。

例えば、

自分の旧姓はJと言ってものすごく由緒正しかったのに、

嫁いでからNというしょうもない名字になってしまった

なんて…

しるかボケ!

というように、どうしようもない教師だったのです。

そして、心配していた事が起こったのです。

いつもの通り、その日の日にちと出席番号のこじつけで、

生徒を指名。

まんまとHちゃんにあたったのです。

その日ははっきり言って様子を見ながらの授業で

午前中で帰る予定でした。

容赦のないこのバカ教師は、

「心臓が悪かろうが、なんだろうが関係ありません。

ちゃんと答えるまで、着席させません!」

その怒声に完全に萎縮したHちゃんは

みるみる顔色が悪くなり、立ち上がることも出来ず、

震えていました。

すごくかぼそい声で

「ワカリマセン…」

ある女子生徒が、

「Hちゃんは、心臓がわるく…」

その言葉をさえぎるように、

「うるさい!誰であろうと差別 しません!」

その瞬間

クラス全員が教師をにらんでいたと思います。

ただならぬ空気を悟ったのか、

Hちゃんを責めるのをやめ、別の生徒に質問を変えました。

授業がなんとか終わり、Hちゃんの様態が急変しました。

もう、顔面蒼白を通り越した感じでした。

2時限目で早退し、

その次の日からまた登校が滞ることになったのは

言うまでもありません。

そして、約1週間が経ち

担任の先生が目を真っ赤にして通勤してきました。

最近めがねからコンタクトに変えたから、

そのせいかな?

なんて思ってましたが、理由は最悪の結末でした。

Hちゃんが亡くなったのです…

僕はその当時、学級委員をやっていた(やらされていた?)ので、校長先生と彼女のお通夜にも行きました。

直接声はかけませんでしたが、

小学校の時から知ってたのに、守ってあげられなくて

ゴメンと謝りました。

その国語教師をどうにかやったろとか、そんなことは

思いませんでしたが、許しはしません。

どう考えても、原因はあのせいもあったと思う。

あんな人間にはなるまいと心にも刻みました。

次の年から、その教師も学校からいなくなりました。

もう、女子はコリゴリと思っていた中学2年生。

学級委員とかさせられ、中一の時のいきがった感じから、

イジラレキャラ、イジメラレキャラに変化しつつあった頃、

また、女の子から手紙を頂きました。

もうええよ~…

手紙の主はN子ちゃん。

クラスで一番嫌われていた、いや、学校内でも結構有名なほど

キモいとされていた子でした。

ま、それは完全なる偏見で、

ただ容姿がわるく、ちょっと不潔だったのが原因でした。

当時、イジメの対象になる要素は満載でした。

掃除の時間もその子の机だけ、触るのもイヤだと放置されたり、

ちょっとふれただけで、エンガチョ状態になるありさま。

そんな子から手紙を貰っちゃったのです。

オーマイガーッ!

で、恐る恐る開けてみると

そこには中一の頃からずっと…的な内容でした。

でも、良く見ると何か見覚えがある感じ。

最後まで読み進めると、それは理解できました。

なんと、別れたAちゃんが代筆していたのです。

それを見てカチンときた僕は

ムショーに腹が立って、家の裏庭に行ってその手紙を燃やしてしまいました。

ありえへん!グルか?冷やかしか?

嫌がらせか?!で、N子もなんで自分で書かねーのか…

思いの他良く燃える手紙。

その日は風もあって、ヤバイ!

こんなもので、家が火事になるなんてもっとありえへん!

と、まだ火が残ってるかくらいに

土葬させて頂きました。ナム~。

次の日、Aちゃんがニコニコして話しかけてきました。

後ろには半分ドアに隠れたN子。

A:「つきあってあげてよ」

僕:「…しばらく、誰とも付き合う気ないねん」

この時、よっぽど何か言ったろーかと思いましたが、

チキンの僕はその場を去りました。

その頃から、楽しい中学生活も下り坂を迎えるのでした。

海外文通部の話は前にしましたが、

その顧問の先生ではなく、

定年間近のおばぁちゃん先生がいました。

はっきり言って英語の発音はがっちり日本語英語、

浪曲?詩吟を読むかのように英文を読みます。

授業の前には必ず、精神論 を語ります。

「努力は全ての扉を開くか~ぎである!なぁ」

鍵の部分を必ず強調し、なぁの部分ではニッコリ笑って

金歯を光らせるのです。まぁみんな良くモノマネをしたものです。

その為か、そのありがたいお言葉は

今でも、脳みそに刻み込まれ

まさしくそのとおりと思う今日この頃です。

さて、ある授業でのこと、

その日の教科書ではトム・ソーヤのお話が書かれていました。

トムはご存知の通りいたずら好き。

ばぁやが作ったイチゴ ジャムを盗み食いして見つかっちゃうという

エピソード。

で、ナゼ見つかったかというと、

ここからが先生の訳。

「なぜなら、トムはジャム中、口だらけにしていたからです」

・・・?

ジャムじゅうくちだらけ?

なんと恐ろしい光景でしょうか!

それに気付いた、僕達はクスクス笑い出し、

他の生徒にも連鎖して、どっという笑いが起こりました。

じゃむじゅうって(笑)

先生はキョトンとしていましたが、その言い間違いに気付き

「人の失敗がしそんなにおかしいか!」

とプンプン。

そこからお説教が始まり、ほとぼりが冷め始めた頃、

先生は僕の坊主頭に手を置きました。

一番前の席でしたし、ちょうど良い高さだったのかもしれません。

だがしかし、

いつまでたっても、触りっぱなしの撫で回し。

先生曰く、

「それよか、きゅんくんの頭めちゃめちゃ気持ちいいで!

授業終わったら、みんなも触らせてもらい」

とすっかり機嫌がよくなったのです。

授業後、僕がもみくちゃにされたのは言うまでもありません。