父が亡くなったことで
私自身
生きること、死ぬこと
いろいろ感じるところがありました。
私自身が
心に留めておきたいのと
生きていれば必ず訪れることなので
少しでも何かの参考になればと思い
書いてみたいと思います。
父が亡くなったのは
夜中の夜中、真夜中でした。
病院はいつまでも
ご遺体を預かってはくれません。
体に繋がっていた
管を外したり
病院用のパジャマから
浴衣(病院で売っています)などに
着替えるなどして
準備が整えば
すぐに家に連れて帰るか
葬儀場で預かってもらうかのどちらかです。
ここでは
すぐに葬儀会社に連絡して
お迎えに来てもらう手配をしてもらうことです。
父が入院中に
葬儀会社をどうするか
いくつか考えていたのですが
決めてはいませんでした。
うちは
亡くなってから
母と弟とその場で決めて
すぐに葬儀会社に連絡しました。
葬儀会社は
基本24時間、365日対応していると思います。
病院が指定した時刻に合わせて
葬儀会社の方が来てくれました。
父を乗せて
ひと足先に葬儀場へ運んでくれて
私たちは
病院の先生方と父を見送った後
父がいる葬儀場へ向かいました。
父を送迎してくれた方は
葬儀会社の職員ではなく
送迎専門の方ということで
私たちが到着してまもなく
帰ってしまい
葬儀会社の方が来るまで
ひたすらお線香を絶やさないように
見守りながら待つことになりました。
9時過ぎ
葬儀会社の職員の方が
約束の時間より早めに来てくれて
そのまま
葬儀の打合せになりました。
私たちがお願いした葬儀会社は
いくつか葬儀場を持っていたので
まずは
斎場(火葬場)のスケジュールを押さえてから
どこの葬儀場がいいか
どの葬儀のプランがいいかを
決めていきました。
今は
通夜をやらずに
告別式1日で済ますことも
珍しくなく
父も1日プランにしました。
葬儀の値段は
祭壇のグレードによって
大きく変わってくるように思います。
1つランクを上げると
10~20万くらい変わってきます。
広告では30万くらいで
葬儀ができるように謳っていますが
実際はとうていその金額では収まることなく
基本料金と考えておくといいと思います。
そこに祭壇の費用
ご遺体を安置しておくためにかかる費用
納棺のための費用
火葬の間に振舞う食事や飲み物代などなど
故人にとっては
一度しかないことなので
それなりに丁寧に送ってあげたいと思うのが
家族の気持ち。
するとどうしても値段がかさんでいきます。
また
葬儀代とは別に
お坊さんへのお布施やお車代、お膳代もかかります。
葬式後には
仏壇、仏具(あるご家庭は別ですが)
御位牌も用意しなければなりません。
家族葬でも
150~200万は必要なんだと思いました。
わが家は
会員に入っておらず
当初は一般価格を提示されました。
あまりにも
想定していた金額と違ったので
その旨を伝えたら
その場で会員になれば
会員価格でやってもらえるということで
3割引きにしてくれました。
100万を超える3割引きはかなり大きかったので
ありがたかったです。
大切な葬儀だからと言って
予算は無限ではないので
葬儀の内容を詰めていく上でも
葬儀会社の方に率直にお話することも
大切だと思います。
葬儀の内容は
家族葬ということで
父のことを
明るく温かく見送ることを第一に考えていきました。
基本の葬儀の流れがあって
会葬のメッセージや
遺影や会場に飾る写真選び
棺におさめるものなどを決めていく中で
父らしさ
父が喜んでくれるものと思って考えました。
会葬のメッセージは
葬儀会社には
メッセージの文章を作る人がいて
どんな父だったか
好きなものや趣味などをインタビューして
作ってくれるのですが
あの短い時間で(20分くらい)
それはそれはすばらしくい文章が出来上がっていて
ビックリしました。
遺影は
父が大切な書類を入れている袋の中に
1枚の写真が入っていて
それは暗に遺影にしてくれと
言わんばかりの立派な写真で
母もその存在を知らなかったくらい
1人でちゃんと準備していたようなのです。
今は
遺影のフレームの色が
黒一色かと思っていたら選べるんですね。
父には
明るく見えるグレーを選びました。
他にも
動画の会葬メッセージや会場に使う写真を
10~20枚用意してほしいとのことだったので
アルバムから
結婚式の父と母
働いている父
子どもの頃の私たちと父
晩年の父
父の生涯がひと目でわかるような
写真を選びました。
棺におさめるものは
金属などの燃えないものでなければ
基本的には良いとのことだったので
父が生前
よく使っていたものや好きなもの
天国へ行くとき
行ってからのことを考えて選びました。
よく使っていたものは
出かける時に必ず身に着けていた
帽子と手袋
小さな手提げとカードケースも。
入院していた時に
私がもらってきたお守りも持たせて。
最後に
何本も持っていた孫の手(笑)←これは父への笑いも込めて
父は母のごはんが大好きで
いつもおいしいおいしいと言って食べていました。
会葬のメッセージの冒頭にも
載せていて
棺の中に母が作ったものを入れてあげたいと
おにぎりと漬物
あんこが好きだったので
たい焼き
毎晩飲んでいたビールが良かったけど缶なので
パックの日本酒も入れました。
味にこだわって一丁焼きのたい焼き
母がおにぎりを棺に入れてあげるところを
葬儀会社の方が写真に撮っていたのを
後から見せてもらいました。
母が微笑みながらおにぎりを持っている姿が
自分の母親ながら
とても可愛らしいなぁと思いました。
(これは近いうちに本人に伝えます。)
そんなふうに思えたのも
父が遺してくれたものかもしれません。