黒田候補(w-1
テーマは今住んでいる名古屋市の市長選。
まず、今回の立候補者4人について。
市のHPベースに書くと届出順に
氏名____ 本籍_ 住所_ 年齢 性 所属_ 職業
太田よしろう 愛知県 中村区 65 男 無所属 米穀商
河村 たかし 愛知県 _東区 60 男 無所属 無職
細川まさひこ 大阪府 昭和区 55 男 無所属 無職
黒田 克明_ 愛知県 瑞穂区 36 男 無所属 ?
(?についてはおいおい)
の4人。4人とも無所属ではあるが、3人は政党の推薦or支持を受けている。
太田氏 共産党推薦
河村氏 民主党推薦
細川氏 自民党県連支持、公明党県連支持
つまり、自公VS民主VS共産VS無所属の構図。
職業・肩書きについて。
太田氏:米穀商(要は米屋)、愛知県商工団体連合会会長
河村氏:元衆議院議員(愛知1区=名古屋市中心部、告示直前に辞職)
細川氏:元大学教授、鉄鋼連盟理事、JETRO職員、経済産業省職員
経歴で書くと
身内団体トップ・米屋VS元衆院議員VS元官僚(天下り、渡り経験あり)VS?
となる。
で、気になるのが黒田氏。誰も取り上げない。書かない。理由は2回目にじっくり書きたい。まずは経歴。
学歴:専門学校卒
職歴:元遊技場会社員、登録制アルバイト
遊技場会社員、要はパチンコホールの会社に勤めていたが何らかの理由で辞め、登録制アルバイトになった。市役所には職業を「登録制アルバイト」と書いて立候補したのだ!但し、そういう会社に登録しているのは間違いないとして、本当に仕事しているのか?は不明。
次はポスター。市民もどこに貼っていたか知らないと思うが、各区役所(16カ所)、公会堂(鶴舞)、市民会館(金山)、国際会議場(西高蔵)の近くの計19カ所に貼っていた。今回載せるのは千種(ちくさ)区役所Verである。なお、黒くした部分は黒田氏の住所なので私が念のため消した。
まず見て気付くのは手書きと言うこと。ただ手書きと言うよりも、大事なのはまずほとんど殴り書き状態であること。しかもこの紙、よく見るとなんとこの紙は裏紙!
裏に何が書いているか?というと、07年4月に行われた愛知県議選、名古屋市瑞穂区(定数2)選挙区に立候補したときのポスターなのである。
このときは供託金60万円にの没収を免れた。これは自民、民主1人ずつが分け合う形で事実上の信任投票になったことが原因と言われる。
このときのポスターは次のHPを参照して欲しい。
ttp://www.news.janjan.jp/election/0704/0704022884/img/photo127049.jpg
ぱっと見は至ってまとも。但し内容をつぶさに見ると結構はちゃめちゃ。但し、このときと今回で言いたいことは変わっていない。「宇宙環境自立都市」だ。
次に、黒田氏の選挙公報だが、書いているのはポスターと同じ。ただ、字体はポスターと違いまとも。
宇宙環境自立都市
名古屋が
地球生命の
未来を拓きます
黒田克明
たったこれだけ。
極めつけは黒田氏の選挙活動だ。ポスターを各区役所と公会堂、市民会館、国際会議場の近くにのみ貼っていると書いたが、彼は各区役所の講堂(16カ所)と各ホール(3カ所)の中でのみ(ここが大事)選挙演説をしたのだ!
普通選挙演説と言うと、ホールでの演説もあるが普通は駅や繁華街のような人通りの多い場所でやるのが普通である。何故しないんだ?と聞くと
「カネがかかる」に
「こういう閉ざされた場でじっくり話したい」
ということ。
しかし、知名度が全くない、いつどこでやっているかわからないでは来る訳がない。ほとんどの区で0人、市民会館は投票日前々日=金曜日の夜、名鉄・JR・地下鉄金山駅すぐという絶好の条件にもかかわらず来たのはたった5人!ここの中ホール、1146席あるのだが、1%にも満たない惨状。公会堂もJR・地下鉄鶴舞駅から近いにもかかわらず1対1で話していた。
次は黒田氏に会った(!!)感想と、今回結果の考察をする。
名松線の取扱
今日は2度も同じような事故を起こしたJR東海・名松線(三重県)を取り上げる。
まずは昨日夜発生した事故。ブレーキをかけ忘れた気動車(キハ11系)が家城(いえき)駅でブレーキをかけ忘れたことにより暴走し、8.5km松阪側に走ったところで停車した。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009042002000144.html
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009042002000227.html?ref=rank
実は2006年8月20日、家城駅に留置していた車両が深夜に無人で逸走する事件が起きている。この際一部の自動踏切が作動しないという問題はあったが、幸い死傷者は出なかった。
普通、こんな事故が起きる訳がないのだが、名松線は構造上起きうる。それは、勝手に本線上に入っても非常ブレーキをかけるすべがないのだ。
名松線の衝突対策は、票券閉塞という非常に古典的なシステムである。票券閉塞とは、タブレット又は通券と呼ばれる紙を持った列車のみがその区間を走れるというシステムで、基本的には駅員と運転手の信頼が前提にある。しかし、逸走が起きたときに何も止めるすべが地上側に付いていないのだ!(車両側は他線区で使われていることもあり付いている)しかも家城駅はもともと松阪側に少し下っている為、ブレーキをかけないと動き出してしまう。ダイヤ上夜間留置する駅で何も暴走停止装置がないのは非常識と思う。
では、なぜここまでケチるのか。JR東海の本心は多分名松線なんて廃止したいなんだと思う。運輸密度も国鉄時代に「赤字83線」、「特定地方交通線第2次廃止対象線区」の両方に選ばれるほど少ない。なぜ残ったか?ともに「道路未整備」が理由だ。しかし今の道路なら求められる最低限の能力はある。
私ならどうするか?当然廃止だ。津市、松阪市の両市に対して
1)バスの方が機動力のある分効率も利便性も上がる
2)鉄道を残す意味は地図上に路線を示す以上の意味はない
3)必要な道路は十分ある。
として、5億払って損切りすることを提案するのだ。そして、代替バスは大胆にいく。
1)松阪~一志は近鉄が近くを走っているので代替バスもなし。
2)一志~伊勢奥津はほぼ並行してバスを走らせる。このバスは一志から近鉄川合高岡を経由し近鉄久居駅まで運行する。
3)運用としては家城駅近くの一志病院・白山高校前~久居駅と一志病院・白山高校前~興津駅の2系統とし、前者には中型ノンステップ車と中型観光バス(スクールで使用)、後者には小型ノンステップ車を投入する。
4)運行は三重交通が行う。5年間は一定の赤字補填を行う。
こんなものか。
なぜ鉄道廃止を嫌がるか?と言うと、自治体が自腹を切る必要が出てくるからだ。今まで名松線の赤字はJRが公益の名の下に被ってきた。しかし、バスとなると補助金で赤字補填を求められる可能性が高い。
但し、赤字が出て当然の三島会社はまだしも、上場企業であるJR東海が赤字を被り続けるのは妥当なのか?三重の交通事情を理解した発言か?使わない、使えない鉄道残して鉄道=無駄という評を作っていいのか?この点を行政に問いたい。
念のため。JRもJRで最低限の安全性だけは守らないと。今どき通券閉塞とかタブレット閉塞とか高コスト、低保安性のシステムを使っているところはほとんどない。ATS付けて当然だ。基本の基本がなってない。(これ言い出したら気動車のブレーキを変えろまでなるかもしれない)
交通に関して書きたいと思っていること
交通関連で書きたいと思っていることを列挙したい。
<全般>
1)公共交通とクルマの関係
2)道路か鉄道か
3)街作りと交通
全て抽象的で超ヘビーなのを承知で書いていきたい。
4)ICカードの使い方
5)分社化の是非
全日空子会社のストの話をしたが、ここでもう少し踏み込んだ形で分社化について書いてみたい。
<鉄道>
全体論としては
1)駅の構造-構内踏切の使い方
2)配線設計-時代にあった配線
3)気動車と電車-気動車≠非力時代の設計
4)廃線は悪か?-DMV(デュアルモードビークル)とバス転換
5)ハイブリッド車-リチウムイオンだけでいいの?
各論としては
1)桃花台新交通(ピーチライナー)の失敗は何故起きたのか?
2)あおなみ線、城北線、リニモをどうするか?
3)養老鉄道と伊賀鉄道-ローカル線をどう使いこなすか?
4)京福鉄道(福井)で起きた負の実験を検証する
5)名古屋市交通局にみる設計ミス
6)土佐電鉄の高速化-窮屈な複線を単線化する
7)ごめん・なはり線と名鉄豊田線にみるちぐはぐな設計
ざっくりこれくらい書いてみたい。多分各論はもっと増えていくと思う。
<バス>
全体論としては
1)ツアーバスはどうあるべきか?
2)過疎地の路線バスのあり方
3)昔幹線、今お荷物をどう処置するか
4)中心軸がずれたときのバス路線再編
5)なぜバスは運転手交代が少ないか?
6)系統番号-何故付けるのか?理想の付け方を考える
各論は気が向いたところで。まあ、名古屋市交通局と高知市内の話は確実に取り上げるだろう。
<タクシー>
全体論としては
1)台数管理
2)運賃管理と賃金管理-適正賃金論と賃金制度
3)高齢タクシードライバーをどうするか?
4)個人タクシーのあり方
各論としては
1)MK-極悪人か正義の味方か
2)第一交通産業-薄く広くのメリットを考える
とりあえず確実に書くのはここまで。
<高速道路>
1)ETC割引の意味
2)道路の必要性の見極め
トラック、航空、フェリー、クルマは気が向いたときにまた。
公営競技で書きたいと思っていること
なんか最近更新が出来ていない。
そこで、これからどんな内容を書いていこうかを先に示したい。まずは公営競技。とりあえず高知競馬&高知競輪の話を完結させてから
<全体論>
1)自動化を考える-ダウンサイジング時代の手法
2)システム構築-どう低コストかつ安定なシステムを組むか?
3)運営会社-施行者と運営会社の分離で安定収益を
4)場外新設-場外、パチンコ、ゴーストを分けるもの
5)メディアとの関係-TVとネットの使い分け
6)送迎バス-公共交通苦境の地区における送迎バスのあり方
6)に関しては公共交通の話が絡んでくるので公営競技に限った話とも言えない。
<競馬>
1)大型連載-NARって必要か?
2)大型連載-広域発売の難しさ
これを書いてから
3)南関4場-浦和と船橋、どうするの?
4)名古屋・笠松-どう小さくするか?土古陸上競技場という提案
5)名古屋・大須場外に見える小さすぎる場外を作ること
6)金沢競馬-名古屋・笠松との関係を再考する
7)園田・姫路-姫路の取扱
8)福山競馬-アラブなき福山、どう強くするか?
やはり行っていない場所が多い(北海道、岩手、船橋、浦和、姫路、九州)ので非常に書きにくいが、ある程度データから推察して書けるのも事実。
JRAネタがないが、私は率直JRAに興味がないので書かない。
<競輪>
1)大型連載-大配置転換という名の大リストラ-新しい番組案とアスリートのセカンドキャリア
が非常に長くなると思う。これを書き上げてやっと
2)自転車競技との関係-UCI・JKAアジアシリーズ案
3)競輪とKEIRIN-ルールとトラック形状をどうするか?
を提案したい。各論として
4)2016年東京五輪計画-川崎競輪で自転車は可能か?選択と集中1
5)濃尾地区-選択と集中2
6)大津びわこ競輪と京都向日町競輪-選択と集中3
7)奈良競輪の位置づけ-選択と集中4
8)四日市競輪と松阪競輪-選択と集中5
9)小倉競輪内回りは成立するか?-選択と集中6
率直言って私は中部・関西こそ明るいのだが関東以北はからっきし明るくない。
<競艇>
競艇はブログの名前に使っているくせしてあまり興味がない。ネタとしては
1)大型連載-適正開催日数は何日か?番組編成を考える
2)理想の水面形状はどんな形状か?
の後に
3)びわこ競艇-びわこを走る唯一の2サイクルエンジン
4)蒲郡競艇、住之江競艇-建替えをどう行う?
5)江戸川競艇-残すべきか廃止か。日本最凶の水面、どうする?
6)2016年東京五輪計画2-何故戸田じゃなく新設か?
ぱっとこれくらいかな。
<オート>
1)大型連載-6場の位置付け、体制作り
2)30期-選手の採り方、育て方
3)新型マフラー-エンジンの考え方
この3つが大物としてあって、各論として
4)船橋オート-南船橋駅をどう理解するか
5)第7場-意外に場所が出てこない理由
6)場外作り-JKAとして
7)オートレースのクビ切り論
これも伊勢崎、山陽、飯塚オートに行ったことがないので憶測になってしまう。
公営競技だけでこれくらい書きたいことがある。ヘビーだが、半年ぐらいかけてじっくり書いていきたい。
次に交通関係で書きたいことを書き出してみる。
請負か専ら派遣か-全日空グループ組合スト
最近全然書いていないので今日はまず時事ネタから。
昨日全日空のグループ会社、エアーニッポンなど4社の乗務員で作る労働組合が2度目のストを行い、全日空グループの便の約2割が欠航した。何かと航空会社というと高給取りのイメージがあるが、今回のスト、高給取りを支えてきたシステムに対する警告という点で非常に重いものがある。
まず、組合が求めているのは1つ。親子間格差の是正だ。具体的には2点
1)ボンバルディアDHC-8-Q400(以降ボンバル)の整備拡充
2)会社間の移動を自由にして欲しい
1)は航空業界固有として、2)は日本の大企業の多くが抱える問題そのものだ。
まず、1)について。親会社はB777やB737-700/800でメーカー推奨よりしっかりした整備をしているのに、とても整備レベルを落とせないボンバルの整備を手抜こうとしている点だ。
ボンバルを信用していないのは07年に高知で起きた胴体着陸などトラブルが国内外で多発していることから当然だ。しかも伊丹空港の発着枠を考えるとボンバルを使わざるを得ない※。そんな機種の整備レベルを落とすことは誰だって問題視するだろう。
※:伊丹空港のジェット機発着枠はもうない。結果ボンバルのターボプロップ機を使わざるを得ない。関空や神戸発にすれば小型ジェット(JALが入れたERJ170=ブラジル・エンブラエル社製、計画中だがMRJ=三菱飛行機など)も使えるが、伊丹より不便な空港になるので利用者からケチが付く。ターボプロップだとATR72(ATR社、仏伊共同)が代替として考えられるが、部品のサポートを考えると三菱重工ほかが関わっているボンバルや川崎重工などが関わっているERJの方が都合良い。しかもターボプロップ機は日本に限らず世界中で新規開発されていない。
次に2)。これが一番の問題。親会社と子会社の給料格差。乱暴に書けばANAと子会社の関係が
a)請負
b)専ら派遣
のどっちなのか?という議論である。組合側の言い分では
・子会社は全日空の指示を受けて飛んでいる。何も子会社は決められないんだから請負ではなく実態は派遣だ。
・子会社は全日空以外の仕事を請負っていないんだから派遣でも違法な「専ら派遣」に当たる。
※専ら派遣:ある特定のグループ会社に派遣することを目的に作られた派遣会社、労働者派遣法で障害者など通常の雇用が困難な人を雇う場合を除いて禁止されている。
さらに、
・親会社と子会社で同じ仕事にもかかわらず待遇の格差が大きい(倍以上)。
・親会社と子会社を移動することが出来ない。結果、待遇差が固定化されている。
この話、全日空だけの話ではない点に気付いて欲しい。どの業界でも多くの大企業でこのようなことが起きている。パイロットという特殊技能を持っているからストライキという一番厳しい手を指せたが、他の企業ではなかなか出来ないであろう。特に悲惨なのはバス業界。「某市交通局で年収1000万以上貰っている運転手がいる」と叩く人がいるが、実際は同市交通局の契約職員で年収300万円の運転手も多数いる。正と契約と雇用形態は違えども仕事は同じなのに給料は3倍の差が妥当と思うか?
最後に、組合は「ストでは変わらないので公的な場で戦う」と宣言した。会社側も2回のストで恐怖を感じたか会社再編を検討し始めた。公的な場所でどう判断されるかが注目される。
航空会社=高給取り=ストは邪道
の思いこみがきつすぎるせいで叩かれる組合が可哀相だ。