ふとした瞬間に、シアライがぶわっとくるときがあって、それはなんの合図もなくて
例えば、誰かが誰かに言ったありがとうだとか、真っ白なお洋服だとか、映画のフィルムだとか、
世の中にあって当たり前のことが、わたしのトリガーになって、ぐわんって頭がまわって
や、やばい、泣く、、
ってなる瞬間があって
それを感じたときにあるのはだいたい、あのぐっとした、プロの神谷浩史と、素の、プロになるため努力をしてきた神谷浩史の、狭間の数秒間ないし、0.数秒の間で
わたしは、脳にしっかりと記憶を残すのが下手くそだから、断片的に、わっとしたときだけを覚えていて、だからそこだけを切り取ったかのような動画が、頭の中で再生される
なんだろう、あの、シアライはなんだったんだろう
もう遠い記憶のようで、だけれど、いつだってわたしにはお花の匂いが鼻先にのこっていて
待受のお花が、彼と彼をつないでいる。すきだよ