最近ずっと気になっていることがあります。
それは犬を抱っこする時の抱きかかえ方です。

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上のイラストのように両脇を持って抱っこしようとする飼い主様、多いんです。このような抱きかかえ方だと犬が肩を痛めてしまいます。
犬は人間や猫のように鎖骨がない為、肩の可動域が狭いです。脇を抱えると無理に肩が開いてしまい、負担がかかります。

さらに犬の前足を飼い主様の肩にかけさせて抱える縦抱っこの仕方は腰への負担が大きく、腰を痛める事が多いです。
特にダックスやコーギーのように胴の長い犬は要注意です。

また「犬 抱っこ」でネット検索をしていたら、下の画像のような犬の抱っこ用品があるようです。
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これはお勧めできません。犬の腰や股関節を痛めそうです。

犬は走る動物なので上下運動が不得意で猫のように飛んだりするように体が作られていません。その為、背骨が地面と垂直の状態だと背骨への負担が大きくなります。
犬の背骨が地面と平行になる普段の立っている状態のままを保つように抱きかかえてあげると肩~背中~腰を痛めにくくなります。

このように抱っこしてください。
胸を支えて、腰・おしりをちゃんと持ってあげて抱っこします。飼い主様と犬の体を密着させると安定します。


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体重の軽い子犬の頃から抱っこの仕方が間違っていると、飼い主様も癖になってしまい、ずっと間違った抱っこの仕方になってしまいます。
犬が若い頃は症状に出ませんが、間違った抱っこでの体の負担が積み重なって中~高齢期から肩や腰などが慢性的に痛み出しますので、正しい抱き方を覚えて普段から気を付けてあげてくださいね。

待合室で見かけたら、間違ってますよ!とお伝えする事もあります(;^ω^)