こんばんは。たきです。
質問、相談フォームに投稿があったのでお答えしたいと思います。
Q
現在中2男子の母親です。
昨年の夏休み明けよりODの診断書を受け、頭痛、吐き気、不眠を繰り返し登校が困難となりました。新学年になり6月に3回ほど登校しましたが、7月から外出も全くできなくなりました。
1日中体調が優れないので、勉強する気力もありません。なので、新学年になってから、勉強は一切していない状況です。本人は漠然と高校や大学に行けるのかなあ~と不安を口にします。
私は自分の体験からも、受験が目的の勉強なら、半年~1年気合いを入れればどうにでもなると思っていますが、実際、たきさんは大学進学を考えはじめたり、日々の勉強への姿勢はどのような感じだったのでしょうか。本人が勉強したいと思う時まで、何も言わずほっておく日々でよいのか、親として毎日、体調が悪そうな子供にどのような距離感で関わればよいのかわからず、ご相談しました。
もちろん、1人ひとり状況は違うことは承知の上、たきさんが何をきっかけに大学進学について考え、体調が万全でない中、どのように勉強時間を作ったのか知りたいです。
A
私は中学校には3年間通えませんでした。高校は夜間定時制高校に進学し、今は全日制の大学に通っています。
高校受験ではなく、大学受験について絞ってお話ししようかなと思います。
大学進学を考え出したのは、最終学年の4年生の春ぐらいでした。大学は文系にするか理系にするか悩んでいて、とりあえず勉強だけでも始めるかぐらいの気持ちで、少しずつ塾に通っていました。
しかし4年生の夏頃に体調が悪化し、勉強どころではなくなり学校も欠席が増えていきました。
夏が過ぎても体調が回復せず、色々と考えた結果卒業を諦め、留年することにしました。
ただ学校に行かないという判断をした訳ではありません。
学校には頑張って通い、卒業に必要な3単位だけ計画的に落とし、翌年に3単位を取れば卒業できるというプランを4年生の10月頃に考えました。
私個人が1人で考えたわけはなく、私の尊敬している方から選択肢として「留年」を提案されました。それを聞いた私は「今の体調で大学に進むにはそれしかない」と思ったんですよね。
浪人して受験だけのことを考えながら生活するとか私には絶対無理だと思いました。
時々人と話をしたり、部活に顔を出したり、気分転換ぐらいに高校に通いながら卒業するのが私には合っていると思いました。
親は最初は反対していましたが、話し合って納得してもらいました。
学校側も猛反対していましたが、親が学校側を説得してくれました。
留年するという判断をしてから気持ち的にも、楽になり「自分の本当にしたいことは何か」考えるようになりました。時間をかけて考えていく中で、「今までの経験を生かせるようなことを学びたい」と思い、心理学科を受験することにしました。
受験勉強は塾に通いながら、自分のペースで勉強していました。ただ学力の差は定時制高校の場合全日制と比べると圧倒的な差があります。正直なところ受験勉強で何度も心が折れそうになりました。周りは高校生の内容をやっている中、私は中学生の内容すらわからない状況でしたから。
それでも「今までの経験を生かせるようなことを学びたい」というエネルギーは凄まじく、ストレスや体調の悪さに耐えながら塾に通っていました。また週に2回2時間だけ高校に通う時間があるおかげで、程よく気分転換をしながら受験生の期間を過ごすことができました。
それから結果的に第一志望の大学に合格し、今は大学で心理学を学んでいます。
私が大学生にあるまでの話はこんな感じです。
恐らく留年という判断をしなければ、大学に進めなかったのではないかなぁと今振り返ると思います。留年する前は、なんとなく大学行きたいなぁぐらいで、なぜ大学に行くのかは正直わからなかったんですよね。
「なんとなく大学に行きたい」では受験の期間を乗り越えるのは無理だと私は痛感しました。どうやって勉強するのかということも大事ですが、それ以上に「何を学びに行くのか」ということを明確にする方が大事だと私は思います。
ただ「なんとなく大学に進む」ということが間違っている訳ではありません。
なんとなく大学に進んで好きなことを大学で見つける人もいますし、「なんとなく行きたい」でも受験勉強をできる人たちはたくさんいます
しかし体調が悪い中勉強するには、何を学びたいのか明確になっていないと受験という壁を越えるのは難しいなと私個人は感じました。
「本人が勉強したいと思う時まで、何も言わずほっておく日々でよいのか」、「親として毎日、体調が悪そうな子供にどのような距離感で関わるのがいいのか」正直なところ私にもわかりません。
ただ少なくとも、私の親の場合は、何も言わなかった訳ではありません。
留年する時には反対されましたし、大学に進むことも最初は反対されました。
私にとって親は壁のような存在です。
なぜ大学に行きたいのか、なぜ休学をしたいのか、親が納得するまで色々な人に相談して「親を攻略する方法」を考えました。
ただ攻略する方法を探すうちに「自分が大学に行きたい理由」が明確になってきたり、「休学をしたい理由」が明確になっていきました。
受容するだけが全てではないと私は思います。
時には壁が必要なこともあると思うんですよね。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
お知らせ
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普段ブログをメインに活動していますが、9月にzoomを使って交流会を開きます。
保護者、当事者の方のご質問やご相談を、参加者の方と共有しながらお話をお聞きしたいなぁと思っています。
気軽に申し込んでもらえると嬉しいです。
当日は当事者団体たいむのメンバーも参加予定です。
日程
9月11日(金) 14時から16時頃まで
9月26日(土) 14時から16時頃まで
参加費 無料
定員10名程度
途中参加、途中退出可
当日はゆったりとお話をお聞きしたいと思っています。保護者、当事者関係なく気軽に申し込んでもらえると嬉しいです。
zoomの使い方などで不明な点があれば、LINE@からご連絡ください。
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