802-彼女が欲しかったフリムン高校生 | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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②欲しい彼女ができない原因はにきび、そのにきびの悩みを打ち消すにはマラソンで優勝するのが一番やと考えた。

 

私は彼女を得るために、マラソンで優勝するために、運動会の6ヶ月前から、計画を実行した。私の通っていた夜間高校、大阪府立市岡高等学校は大阪市港区にあった。

 

 

中ノ島にある電通での仕事を夕方5時に終えると、港車庫前行きの市電に乗って、市岡元町で降りると、そこが市岡高校だった。

 

その頃は大阪市内ほとんどが市電のレールが敷かれていて、市電が通勤の一番の手段だった。私が茶色の服が好きだったから、茶色の市電と今でも覚えている。この茶色の市電が、私のマラソンの相棒になった。

 

夜9時に授業を終えると、学校のある市岡元町から大正橋を通り、アパートのある大正区南恩加島町まで市電の後を追って走り、そこで少し休んでから、終点の鶴町まで市電の後を追って走った。まだ街灯も少ない頃だったから、暗くて人目につくことも心配なく、市電の後を追って、マラソンの稽古に励んだ。夜中の1時ごろまで走ることもあった。ただ、マラソンで優勝して、彼女を作るために走った。

 

マラソンの稽古をしてからアパートに帰って、一番初めに欲しいのは冷たい水であった。その当時は今みたいに、コーラや、スプライト、というものがなかった。ラムネと三津屋のサイダーを覚えている。私はコップいっぱいの水に砂糖を混ぜて、飲んでいた。あのマラソンの稽古の後の砂糖水はコカコーラ、スプライトの何倍もおいしかったように思っている。続く

がんばれ、嫁はん