477-貧しいことは豊かなこと (世界一貧しい大統領)③ | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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4. 自分の利己主義を抑えよ

私は「最後の審判」を信じていません。
でも何らかの人生の時点で、鏡の前に立ち止まって
自分自身を見つめるときが来ることはある
と思っています。そんなとき、
これまで何かをやろうとして、何度も失敗したけど、
行動に移した数々のことを思い出すかもしれません。

「100やりたかったことがあるとすれば、
5しかできなかったけど、行動に移すことができて
有意義だった」と思えるかもしれません。
でも反対に、「私は人生で何もしてこなかった」
「私の人生は浪費の連続だった」、
「誰に対しても、手を差し伸べなかった」、
「誰かのために時間を費やすことなんてなかった」
と思うこともあるかもしれません。

そんな人は、鏡の前に立ち止まったとき、
自分の姿を見て失望するでしょう。
そこに映っているのは、自分のエゴイズムで
しかないからです。
すべての生命はエゴイズム(利己主義)を
持っています。

それは自分自身を守るために、
自然が私たちに与えてくれたものです。
でも、人間はひとりでは生きていけません。
必ず他者を必要とする生き物なのです。
他人に勝つために戦うのはやめてください。
そうではなくて、自分自身の心の中に
あるもののために戦うのです。


講演や質疑応答の間、ムヒカ氏が何度も
繰り返していたのは「闘争せよ」という言葉でした。
「闘争を生まないことが理想だ」
と教えられてきた人にとって、この言葉には抵抗感が
あるかもしれません。でも、ムヒカ氏はこう続けます。

あなたが生きている限り、
他者との衝突は避けられません。
大事なのは、コンフリクトを起こさないことではなく、
どうやってコンフリクトを解決していくかということです。

あなたが闘争しないと社会は変わっていかない。
ムヒカ氏のメッセージは、平和すぎる日本に
向けられた警笛なのかもしれません。