私は彼女と電話で話していて、
日頃、なんとなく使っている日本語の大事さ、
ありがたさに感謝しようと思い直した。
日本語は日本人の心の中に住んでいる小さい頃からの
親しい友達であり、家族であり、故郷のようであり、
日本の服装であり、日本食である。
私は彼女の気持ちが手にとってわかるような気がする。
日本人が少ないこの町ではウォールマートか大きなマーケット、
アルバートソンやボンズで、1年に2、3回
日本人を見かけるぐらいである。
日本人らしき顔の人を見かけると、その人から目が離れない。
いや、心も離れない。
少し、そわそわ、わくわくする。
日本語で話したい。
でも、不思議と、日本人は目と目が合いそうになると、
目をそらす人が多い。
「日本人ですか、日本語を話せますか」と
言う勇気が出ないのだろうか、それとも日本人同士の
関わりが嫌なのだろうか、私にはわからない。
以前、会った日本人に声をかけてみたが、
相手にされなかったので、この頃はもう、
声をかける気がしない私と嫁はんは、英語の壁を乗り越えたい時は、
日本食レストランへ行く.続く